初日から鶴竜が休場し、ひとり横綱となった白鵬。「託されたという感じ。自分が引っ張っていく」と語っていた。

※写真上=琴勇輝に押し込まれたものの、引き落としで勝ち越しを決めた白鵬
写真:月刊相撲

 2日目、白鵬が大栄翔にあっさり押し出されたときにはどうなることかと思われたが、その後は白星を並べて単独トップ。ただ「強い」という内容ではない。

 勝ち越しを懸けた9日目の相手は西4枚目の琴勇輝。21場所ぶりの結びの一番で気合が入っていた。横綱の張り差しにもひるまず前に出た。

 立ち合い左で張って左前廻しを狙った白鵬だが、取れずに押されて後退。相手の押してくる右手を上から叩き落とすと、琴勇輝はつっかえ棒を外されてバッタリと落ちた。

 敗れた琴勇輝は「結びのボルテージの上がり方はたまらないですね。横綱はタイミングがめちゃくちゃうまいです」と興奮気味。

 勝ち越しを決め単独トップを守った白鵬だが、自分の陣地に攻め込まれての勝利だけに渋い表情。

「とりあえず1つクリアした感じ。一番一番に集中していくだけです」と淡々と語っていた。

 2敗で追うのは小結朝乃山と平幕の輝の2人だけ。朝乃山は白鵬との対戦を終え、自力優勝の目はないが、相撲内容は場所ごとによくなっており、大関も近いと思われる。何とか白鵬に1差でついていってもらいたい。

文=山口亜土

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