2敗目を喫した白鵬がこの日から休場。白鵬はV39から優勝した翌場所は5回連続で休場していることになる。ひとり横綱となった鶴竜も妙義龍に敗れて3敗。5日目からの休場が濃厚だ。

※写真上=大関の座を死守したい豪栄道が、捨て身の首投げで今場所初白星を挙げた
写真:月刊相撲

 大関陣は貴景勝がここまで3勝1敗とまずまずも、カド番の豪栄道は初日から3連敗で、4日目にようやく初勝利を挙げた。今日は応援の意味も込めて、豪栄道の相撲を取り上げたい。

「立ち合いは悪くなかった」と言うように、豪栄道は立ち合いから突っ張りを繰り出して一気に攻め込んだ。しかし、土俵際で大栄翔に残られ押し切ることができない。我慢できずに引いたところを大栄翔に左を差されて出られたが、捨て身の首投げで逆転した。

 豪栄道は先場所初日の遠藤戦で左足首を痛め、「左足関節靱帯損傷で全治約8週間を要する」との診断書を提出して休場。公傷制度があったころは、軽いケガでも全治2カ月の診断書を出して公傷にしてもらう力士が多かったが、今は公傷制度もなく正直に書いてもらっている。それが全治8週間なのだから、かなりの大ケガだ。

 豪栄道は冬巡業を全休し、年が明けてから相撲を取る稽古を再開。6日の横審稽古総見では阿炎、遠藤、正代と取って7勝2敗だったが、最近の若手は稽古で力を出さない力士が多く鵜呑みにはできない。案の定、本場所に入ると踏ん張りが効かない感じだ。

 現在、大関は2人だけで、豪栄道が負け越せば大関が1人となってしまう。陥落したばかりの髙安も10勝すれば戻れるが、2勝2敗と苦しんでいる。緊急事態なだけに新関脇の朝乃山が12勝ぐらいすれば、大関昇進の可能性もあるが、4日目に初黒星を喫した。

 こうなると豪栄道に踏ん張ってもらうしかない。大関は番付に必ず2人いなければならず、大関が1人なら横綱が大関を兼ねることになる。

「ひとつ勝ったんで明日から」。多くを語らず、そう言い残して支度部屋をあとにする豪栄道の背中には悲壮感が漂っていた。

文=山口亜土

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