9日目は結びに優勝を占う大一番が組まれた。炎鵬が大関豪栄道に初挑戦で勝ち、沸き上がる土俵に1敗で並ぶ貴景勝と正代が上がった。

※写真上=好調の正代が貴景勝を突き落としで破り、9日目に勝ち越した
写真:月刊相撲

 対戦成績は貴景勝の7勝2敗で、初顔から連敗した後は、貴景勝が7連勝中。ただ、貴景勝はまだ本調子になく、正代は先場所の敢闘賞から好調を維持している。

 軍配が返ると、立ち合いで当たり勝った正代が攻め込んだ。貴景勝も押し返すが、後ろに余裕のあった正代は、右に回り込みながら突き落とすと、貴景勝は土俵を飛び出した。

 勝った瞬間、正代はピョンピョンと飛び跳ねて喜びを表現した。自己最多の38本の懸賞金を両手で受け取ると、花道奥で待つ付け人のもとへ小走りで向かい、笑顔でガッツポーズ。

「大関に勝って勝ち越したので、興奮してしまいました」と正代。あまり感情を表に出すタイプではないだけに、よっぽどうれしかったのだろう。

「押し込まれても落ち着いて取れました。勝ち越したので、いけるところまでいけたらいいなと思います」

 いけるところとは優勝か。「まだ欲は出てこないです。一番一番、集中して取るだけです」と気を引き締めた。

 貴景勝が勝っていれば、すんなり抜けだしそうな雰囲気だったが、一歩後退したことで、混戦の度合いがさらに増した。

 1敗でトップを走るのが正代と德勝龍の2人。2敗で貴景勝、豊山、輝の3人。朝乃山、遠藤、北勝富士ら3敗力士にも、まだチャンスは残されている。

文=山口亜土

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