幕内の優勝争いは前日と変わらず、1敗の正代、德勝龍、2敗の貴景勝、豊山、輝が先頭集団を形成。大混戦の幕内に対して、十両は10場所ぶりに関取に返り咲いた元大関照ノ富士の独走となっている。

※写真上=元大関の貫禄を見せ、大翔丸を退けた照ノ富士が10連勝
写真:月刊相撲

 昨年の春場所で復帰してから、場所ごとに状態が上がっている照ノ富士。初場所前の稽古でも幕内力士を相手に互角以上の動きを見せていた。

「(幕下以下の)7日間よりも15日間取る方が、毎日のリズムを作りやすい」と初日から白星を並べた。

 10日目は大翔丸と対戦し、立ち合いで左に変わった相手をよく見て追い込み、廻しにこだわらず一気に押し出して10勝目を挙げた。

「場所前から二ケタ勝つのが目標だったから、達成できてよかった。変化にも対応できた」と振り返った。

 全勝の照ノ富士を2差で追うのは大翔鵬ただ1人で、照ノ富士の優勝はほぼ固いが、「優勝はまだ考えていない。欲を出して中途半端な相撲を取っても、来場所にはつながらない。しっかり力を出し切る相撲を取りたい」と気を引き締めた。

 照ノ富士は昨年復帰してから、今年の名古屋場所で幕内に戻っていることを目標に掲げていた。1敗したら厳しいが、全勝なら来場所は幕内に戻れるのではないか。

 15日制になっての十両全勝優勝は栃光(昭和30年春)、豊山(昭和36年九州)、北の冨士(昭和38年九州)、把瑠都(平成18年春)、栃ノ心(平成26年秋)の5人で、全員大関以上に昇進している。照ノ富士は元大関だが、全勝すれば再び大関に戻れると過去のデータは示している。

 また、幕内優勝経験者が十両優勝すれば、昭和44年秋場所の若浪以来2人目の記録となる。

文=山口亜土

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