幕下以下各段の優勝が決まる13日目。序二段以外の優勝力士が決まり、十両も照ノ富士が独走で2回目の優勝。あとは全勝できるかが焦点だ。序二段は元幕内の宇良が全勝で千秋楽の優勝決定戦に臨む。

※写真上=正代とともに1敗で並ぶ德勝龍が豊山を突き落としで破り、首位をキープした
写真:月刊相撲

 大混戦の幕内は、1敗の德勝龍と3敗の豊山の一番が組まれた。前日は緊張で足が出なかった豊山だが、敗れて優勝の目が薄くなっただけに兄弟子・正代の援護射撃と燃えているはず。豊山が勝つのではと見ていた。

 立ち合いモロ手突きでいった豊山に対し、德勝龍は突っ張りで前進。土俵に詰まった豊山は下から突きをあてがい、ノド輪押しで逆襲に転じた。德勝龍を追い込んだが、上体が高く、左からの突き落としにバッタリと落ちた。勝った瞬間、フーッと大きく息を吐いた德勝龍。この4日間、同じような光景を目にしている。

 豊山は痛恨の表情。正代は東農大の2年先輩になり、団体戦で先に負けてしまい「先輩、すみません」といった心境か。

 1敗を守った德勝龍は、「体が浮きかけてヤバいと思った」と振り返ったが、今場所猛威を振るっている突き落としで逆転。左右どちらからでも決められるのは強みだ。

「自分は一番下の番付だから、負けてもともと。プレッシャーを感じるほど強くない」と語る。

 並走する正代も1敗を守り、14日目に直接対決が組まれることになった。これで3敗力士の優勝の可能性は消滅。2敗の貴景勝を加えた3人に絞られた。

 正代は「ここまできたら、なるようになるでしょ」と開き直っている。勝った方が優勝に大きく前進するが、德勝龍が勝って、貴景勝が2敗を維持していれば、千秋楽に貴景勝-德勝龍戦が組まれる可能性もある。

文=山口亜土

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