発熱が続き、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査を受けた千代丸は陰性だった。今日になって熱も下がり、明日11日目から再出場することになり、ひと安心だ。

※写真上=平幕の阿武咲が一気に押し出し、白鵬から初白星、金星を獲得した
写真:月刊相撲

 白鵬を追う1敗力士では、碧山が勝ったものの、隆の勝が敗れて2敗に後退。2敗の御嶽海、朝乃山は順調に勝ち越しを決めたが、結び前の一番に波乱が待っていた。

 白鵬とは平成30年初場所以来、2年ぶりの対戦となった阿武咲。この場所で右ヒザの靱帯を痛めて途中休場し、翌場所は全休して十両に落ちている。その後は幕内上位に進出できずにいた。

 阿武咲は白鵬の右カチ上げにも上体が起きず、突き放してペースをつかむ。白鵬が回り込みながら引くが、阿武咲はしっかりとついていった。さらに白鵬がまともに引くと、一気に走って押し出し、白鵬から初白星、金星を獲得した。

「内容はあまり覚えてないんですけど、いい相撲だったと思います。ケガをしてから、なかなか上位に上がれなかったし、白鵬関に勝つのは1つの目標だったので、すごいうれしいです」と、阿武咲は満面に笑みを浮かべた。

 阿武咲は中学2年のときに白鵬が主催する「第1回白鵬杯」に青森チームとして出場し、中学校団体で優勝して白鵬から表彰を受けている。白鵬への強烈な恩返しとなった。

 白鵬は、「立ち合いは勝った気がしたけど、引いて失敗しました。ようやくそういう日が来たなと、しっかり育っている感じがしました」と感慨深げだった。

 これで全勝力士が消え、1敗に白鵬、碧山、2敗で鶴竜、朝乃山、御嶽海、隆の勝が追う展開。終盤戦に突入し、優勝の行方はわからなくなってきた。

文=山口亜土

おすすめ記事

相撲 2020年3月号


This article is a sponsored article by
''.