大相撲春場所は終盤戦に突入。1敗の白鵬、碧山、2敗の鶴竜、朝乃山、御嶽海、隆の勝は全員が白星を挙げ、状況は10日目と変わらず。

※写真上=強い当たりから電車道で北勝富士を退け、1敗を守った白鵬
写真:月刊相撲

 今日の一番には圧倒的な強さを見せた白鵬を取り上げたい。相手の北勝富士は今場所不調ながら、過去に痛い黒星をつけられており、侮れない相手。満身創痍の状態で土俵に上がっている白鵬だけに、前日初黒星を喫して、どうかと思われたが、本当に強かった。

 立ち合い、白鵬は張り差しやカチ上げもなく、まっすぐに鋭く踏み込んでいった。右はワキを固めて差しにいき、左はおっつけ気味に上手が取れれば取るという立ち合い。とにかく強く当たることを意識していたようだ。

 北勝富士は一歩も前に出ることができず、電車道で押し出されて土俵下に転落。無人のたまり席をゴロンゴロンと転がった。

「スカッとしたねえ」と白鵬の第一声。あんな勝ち方なら気持ちがいいだろう。前日は立ち合いのカチ上げで失敗したが、「(立ち合いは)修正できたんじゃないかな」。

 敗戦からの切り替えはできたか、と聞かれると、「今日が終わるまで切り替えていない。(今日勝って切り替え?)そうだね」とよく分からないコメント。今日勝って、優勝に向けて気持ちを切り替えるという意味か。

 1敗で並ぶ碧山については、「今場所はあまり碧山の相撲を見ていない。明日から注目していこうかと思います」と余裕を見せる。

 白鵬の残り4日の対戦相手は正代、朝乃山、貴景勝、鶴竜になるが、碧山が勝ち進むようなら、貴景勝の代わりに当たるかもしれない。碧山の12日目の相手は2敗の御嶽海。これも注目の一番だ。

文=山口亜土

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