1敗で単独トップに立った碧山だが、硬くなったのか足が出ず、すぐに引いてしまい隆の勝に完敗。再び混戦の度合いが増してきた。

※写真上=厳しい立ち合いから一気に勝負を決め、朝乃山を寄せ付けなかった白鵬
写真:月刊相撲

 結び前の一番で鶴竜が貴景勝をつかまえて寄り切り2敗を死守。結びで白鵬-朝乃山の2敗同士の大一番が組まれた。朝乃山にとっては、白鵬に勝てば大関昇進がほぼ決まるともいえる状況。負けるにしても善戦して地力が増したところを見せたかった。

 しかし、今日の白鵬は強かった。前日、雑な相撲で敗れた後遺症が心配されたが、時間前の仕切りから気迫がみなぎっていた。立ち合いは右差し、左前ミツ狙いの11日目と同じような作戦。張ってくると思っていた朝乃山は、すぐに中に入られて上体が起き、一気に土俵外へ運ばれた。

 勝った白鵬は前日に続いて取材には応じず、無言で会場をあとにした。敗れた朝乃山は、「張られてもいいから前に出ようと思っていた。あの立ち合いは頭になかった。上体を起こされて、そこで勝負あったんじゃないですか。集中力とか厳しさが足りない。残り2日、悔いのないように頑張ります」とさばさばした表情で引き揚げた。

 13日目が終わっての優勝争いを整理すると、トップが2敗で白鵬、鶴竜、碧山の3人、3敗で朝乃山、御嶽海、隆の勝の3人が追う展開。3敗力士にも可能性は残されているが、2敗の3人に絞られたと言っていいだろう。

 審判部は打ち出し後に14日目の割を編成する異例の対応。白鵬と碧山が対戦することになり、白鵬-貴景勝戦が消滅した。結びは鶴竜-朝乃山戦で、3敗同士の御嶽海-隆の勝戦も組まれた。

 白鵬は碧山に対して21勝1敗。1敗は不戦敗で、相撲を取って負けたことはない。白鵬が勝てば、千秋楽の結びは横綱同士の対戦だが、もしも白鵬が負けたら、鶴竜と碧山を当てざるを得ないだろう。この場合、白鵬-貴景勝戦が復活するが、貴景勝-朝乃山戦がなくなることになる。

文=山口亜土

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