アメリカ・ニューヨークで開催されている「USオープン」(8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は前の試合でひねった右足にまったくわずらわされることはなかった。対戦相手からの抵抗がほとんどなかったのも、また事実ではある。その火曜日の夜、セレナは限りなく支配的な様子で問題なく動き、第18シードのワン・チャン(中国)をわずか44分のうちに6-1 6-0で圧倒、準決勝に向けて力強く突き進んだ。

 セレナがグランドスラム大会のこの段階で、優勝候補である、と言うのは非常に控えめな表現だろう。彼女がこれまでに達成してきたこと、その獲得タイトル数は、女子のドローでまだ勝ち残っているほかの選手皆のそれをはるかに凌駕するものだ。

 セレナは勝ち残った8人の中でグランドスラム・シングルス優勝を遂げたことのある唯一の選手であるというだけでなく、決勝に進出したことのある唯一の存在でもある。

 この日、完全にセレナに圧倒された世界18位のワンは、初めてセレナと対戦し、何に一番驚かされたかと尋ねられ、「パワー」と答えた。

 グラウンドストロークを打ってくるときか? それとも サービスを打ってくるときか?

「すべてよ」とワンは微笑みながら言った。

 木曜日にセレナは38度目のグランドスラム大会準決勝に臨むことになる。一方、準々決勝に進出したほかの7人は、全員合わせて5度のグランドスラム大会準決勝進出があるだけで、まだ誰もそこで勝ってはいない。

「本当に偉大な選手だわ」とワンは言った。「彼女は、ただただ偉大なのよ」。

(APライター◎ハワード・フェンドリック)(構成◎テニスマガジン)

※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

テニスマガジン 2019年10月号


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