※写真上=往路優勝を果たした東洋大。写真左から酒井俊幸監督、西山、山本、吉川、相澤、田中
写真◎椛本結城(陸上競技マガジン)

 第95回東京箱根間往復大学駅伝は1月2日午前8時、東京・大手町をスタート。往路は神奈川県箱根町までの5区間・107.5kmで行なわれ、東洋大が5時間26分31秒の往路新記録で2年連続7回目の往路優勝を果たした。3日の往路では、5年ぶりの総合優勝を目指して臨む。以下、東洋大往路優勝メンバーのコメント。

西山和弥(2年)
1区:1時間2分35秒:区間1位/通過1位

「出雲、全日本と、ふがいない走りでチームに迷惑をかけてばかりいたので、正直、今日も“走れるか”とか、“ミスをしないか”とか不安はありました。ですが、今日は“六郷橋でしっかりいこう”とプラン通りのレースができました。区間賞をとって、(山本)修二さんに渡せたことはよかったと思います。昨年ほどは(2位以下を)離せなかったのですが、それでも、修二さん、吉川、相澤さん、(田中)龍誠と、本当に素晴らしい走りをしてくれて、往路優勝ができたのはうれしく思います」
※「吉」は上部が「土」のつちよし

画像: 大迫傑(現・ナイキオレゴンプロジェクト/早稲田大)以来、2年連続で1区の区間賞に輝いた西山 写真◎田中慎一郎(陸上競技マガジン)

大迫傑(現・ナイキオレゴンプロジェクト/早稲田大)以来、2年連続で1区の区間賞に輝いた西山
写真◎田中慎一郎(陸上競技マガジン)

山本修二(4年)
2区:1時間7分37秒:区間4位/通過2位

「昨年は3区を走らせていただいたのですが、今年は2年ぶりに2区・エース区間と。2年前は悔いが残るレースでしたが、今年は“同じ区間でリベンジしてやろう”“他大学のエースに負けないような走りをしよう”という気持ちでスタートラインに立ちました。結果としては100点を付けられる走りではなかったのですが、最低限の自分の走りはできたかなと思っています。後半、頼もしい後輩たちがベストの走りをしてくれて、往路優勝できたと思います。この1年間は故障で長く苦しんだこともあり、(チームを)引っ張ってきたのか、(チームメイトに)引っ張られてきたのか…。昨年よりも良いタイムでゴールできたことはうれしいですし、頼もしい後輩たちが来年以降もしっかり走ってくれるだろうと、安心して卒業できそうです。

 復路にも強い選手が残っているので、(明日は)しっかりとサポートに回って、総合優勝できるように“1秒をけずり出す”ようなサポートをしていきたいと思います」

吉川洋次(2年)
3区:1時間2分33秒:区間4位/通過2位

「率直に“悔しい”という気持ちが一番ですが、12月中旬まで脚の故障で悩んでいたので、その不安が取れて、自分のなかで気持ちが固まった状態で走り出せたことは良かったと思います。最初から良いペースを刻むことができたので落ち着いて走ることはできましたが、青学の森田さんに差を詰められて苦しいレース展開になりました。(逆転されたのは)悔しいですが、自分には今後にプラスになると思いました。自分はふがいない結果でしたが、西山の区間賞から始まり、龍誠がしっかりと(1位で)ゴールし、自分以外の人たちに恵まれた大会だったと思います。明日まで気をぬかずに、もう一度しっかりとチーム全員で戦っていきたいと思います」
※「吉」は上部が「土」のつちよし

相澤 晃(3年)
4区:1時間0分54秒※区間新:区間1位/通過1位

「率直に、区間新を獲れたことと往路2連覇することができて、本当にうれしいです。全日本大学駅伝が終わったあと、11月末の合宿で左の腓骨筋腱をケガし、ジョグをしながら箱根に向けて調整してきました。痛みが出たり、痛みがとれたり(を繰り返)して、箱根までの期間は気持ち的にもストレスがかかりました。痛みがなくなったのがクリスマスくらいで、すごく不安があり、“本当に箱根駅伝を走っていいのか”っていう気持ちが強かったです。結果的に、昨年走った2区ではなく4区に回りましたが、1秒でも多く差をつけようと思って走り、自分的には100点以上の走りができたと思っています。3区の(青学大の)森田さんの区間新記録に多少動揺しましたが、監督に事前に電話したときに、“追いついて、自分でいきます”と宣言した通り、積極的に行けたことが区間新につながったのかなと思います。まだ往路優勝しただけなので、今年こそは総合優勝できるように、自分たちも、明日はしっかりサポートして、応援したいと思います」

画像: 1時間0分54秒の区間新の快走で往路優勝に大きく貢献した相澤。青学大に傾きかけた主導権を再び奪い返した 写真◎中野英聡(陸上競技マガジン)

1時間0分54秒の区間新の快走で往路優勝に大きく貢献した相澤。青学大に傾きかけた主導権を再び奪い返した
写真◎中野英聡(陸上競技マガジン)

田中龍誠(2年)
5区:1時間12分52秒:区間8位/通過1位

「今年も、1区から4区で自分に貯金を作ってきてくれて、走りやすかったです。去年よりも自分の力が付いていることを信じて、最後まで走ったことで、去年よりも良いタイムで走ることができ、自信を持ってゴールテープを切ることができました。去年は総合優勝には届きませんでしたが、今回は去年よりも貯金がありますし、復路に力がある選手も多く残っているので、明日はしっかり復路のサポートをして、チーム全員で総合優勝を目指していきたいと思います」

酒井俊幸監督

「前回大会に続いての往路優勝は正直にうれしく思います。前回は(2位に)36秒差でしたが、今回は74秒差。この差は、1区から5区までの選手がベストの走りをしてくれたからだと思っています。天候的には非常に走りやすいコンディションで、1区の序盤はスローでしたが、1区の区間賞に始まり、2区以降も序盤から非常に良いランニングができたのではないかと思っています。区間の並びは前回とは2区、3区、4区が違いますが、同じメンバーで勝てたことに、彼らの成長が現れたと思っています。12月に入ってギリギリ間に合った選手もいますが、十分にまだまだ伸びしろがある子たちですので、来年以降も(4年生の山本を除く)4人には、さらに上積みをしてほしいと思っています。この流れを明日の復路にしっかりと生かしていこうと思います。

 吉川が全日本大学駅伝を疲労骨折で欠場したので、オーダーは彼の治り具合によって考えようと思っていました。場合によっては6区予定の今西や7区予定の小笹も、往路起用を考えていました。相澤や山本も練習がストップするときもありましたが、相澤は年間を通してできていましたし、山本はその分フィジカルがしっかりできていました。力のある選手は、箱根前に調子がグンと上がるんですね。やはり、気持ちが高まってくるとそういう状態になるのかなと思うんですが、なので、本当にクリスマス以降に、このオーダーで行こうかなと固まりました。また、それぞれの現段階の力とコース適性、他大学とのレースの流れを考えて、5人をこのように並べました。3区の途中までトップで走っていましたが、西山も山本も、そして吉川も想定通りのタイムでした。吉川本人は“非常に悔しい”と言っていますが、1時間2分台の走りはよく仕事をしてくれたなあと思っています。4区でまた先頭に立てると思っていましたが、往路優勝、総合優勝のためには、ほかの大学の4区が薄いだろうと思ったので、相澤にはしっかりと弾みをつけるような4区にしてほしいと思っていました」
※「吉」は上部が「土」のつちよし

コメント構成◎和田悟志


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