男子100、200mの世界記録保持者、オリンピック2冠3連覇を達成したウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)が来日し、東京都内で自身が開発に携わったシャンパーニュの日本発売を記念した発表会に出席した。会には、男子100m日本歴代2位(9秒98)の記録を持つ小池祐貴(住友電工)が特別ゲストとして登場。小池がボルト氏からアドバイスを受けるシーンも見られた。

※写真上/ボルト氏が開発に携わったシャンパーニュボトルを手に、代名詞のポーズを決めるボルト氏(左)と小池
撮影/小倉元司(陸上競技マガジン)

 小池は間近で接するボルト氏に対して「ずっとテレビやyoutubeでしか見ていなかった選手を目の前にして、言葉になりません」と感激しきり。その様子を見たボルト氏は「そんなに緊張しなくていい」と気遣いを見せながら、冬季練習に入ったばかりという小池からの質問に答えた。

 以下、小池からボルト氏への質疑応答の一部。

小池 9秒台を出してから期待やプレッシャーを受けるようになったのですが、ボルト選手はどのようにそうしたプレッシャーに対応してきましたか?

ボルト氏 ここにいる(取材に来ている報道陣)方々には申し訳ないけど、何を言われてもメディアを無視すること。まずは自分にとってやるべきことをやることが大切です。プレッシャーや期待は自分を支えてくれる方々やファンの方など周囲から受けるものよりも、自らが自分自身にかけるものが一番大きなものであるべき。だから、自分にかけるプレッシャーを超えるための努力をすることが大切です。

小池 ボルトさんもジュニア期には挫折したときもあったと聞きますが、失敗したときにどのように乗り越えてきたのですか?

ボルト なにをやるにしても、どんな結果でも、自分は1年ごとにアプローチをしてきました。1年が終われば、どんな良い功績を残しても、それは過去のこと。次の1年をどうすべきか、過去の自分を越えるために次の1年をどう過ごしていくかを考えながらやってきました。もちろん、成功ばかりではありませんので、とにかく、過去のことはすべて過去において、前を向いて、競技を続けてきました。

画像: ボルト氏の重みのある言葉に、小池は真剣に耳を傾けていた 撮影/小倉元司(陸上競技マガジン)

ボルト氏の重みのある言葉に、小池は真剣に耳を傾けていた
撮影/小倉元司(陸上競技マガジン)

 ボルト氏からのアドバイスを真剣に聞き入っていた小池は「こんなに素晴らしい話を聞く機会はあまりないので、これからやっていくうえで貴重な経験となりました」と感謝を述べると、ボルト氏は最後に今後の小池について「とにかくNever give up! ただし、これからは容易ではないと思います。時には、自分と違うレベルのことを求められることもあるかもしれないが、困難であることは決して不思議ではないので、とにかく自分と向き合って、進んでいってほしいと思います」とエールを贈った。

画像: 会の最後には、ボルト氏から小池に、直筆サイン入りのシャンパーニュを手渡された 撮影/小倉元司(陸上競技マガジン)

会の最後には、ボルト氏から小池に、直筆サイン入りのシャンパーニュを手渡された
撮影/小倉元司(陸上競技マガジン)

※1827年創業の「メゾン マム」とボルト氏がコラボレーションした「マム オランプ ロゼ」は、11月18日から発売予定。

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