東京五輪マラソン代表を決めたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)から今日(9月15日)でちょうど1年。MGC男子覇者の中村匠吾(富士通)は、オリンピック延期の現実を受け入れ、日々、できることに取り組み、1年後の本番に向かっている。

上写真=8月は長野・菅平高原で充実した練習を積んできた中村
写真提供/富士通陸上競技部

スピード持久力養う新たな試み

 中村匠吾は東京五輪男子マラソン1年前の8月8日は休み期間中だったが、その直後に札幌で本番コースを4日間下見した。7月はホクレン深川大会10000mに出場し28分49秒95。ほかのマラソン代表たちが自己新を出しているのに比べ、インパクトを残せなかったが、そこには理由があった。

――コースを下見した印象は?

中村 多くの方が指摘しているように小刻みに何度も曲がる北海道大学内と、そこからゴールまでが重要になると感じました。1周目は8㎞を最高点にアップダウンがありますが、2周目と3周目は高低差がほとんどなく、下り基調に感じました。海外選手がスピードを上げたとき、脚を残せるかどうかが勝敗に影響しそうです。

――1年後も同じとは限りませんが、暑さについて感じたことは?

中村 天候によって体感温度はかなり違ってきます。スタート時は20℃くらいに感じても2時間後には、日射しが強ければ30℃くらいに感じました。そうかと思えば曇っていて、25℃もいっていないと感じる日もありましたね。

――練習での暑さ対策は?

中村 ある程度の暑さのなかでは走っています。ジョグや20㎞くらいの距離走を35℃のなかで行うことで、体を慣らしています。

画像: 富士通の福嶋監督(右)はじめ、中村は周囲との話し合いのなか、臨機応変に強化を進めている 写真提供/富士通陸上競技部

富士通の福嶋監督(右)はじめ、中村は周囲との話し合いのなか、臨機応変に強化を進めている
写真提供/富士通陸上競技部

――この夏取り組んでいるメニューで、以前とは違うものがありますか。

中村 インターバルトレーニングの日は、1000m×10本だとしたらそれで終わることが多かったのですが、今はインターバル後のきつい状態でも10㎞くらいのペース走を加えました。スピード持久力の向上が期待できますが、かなりきつくて疲労も大きいメニューです。その影響もあってホクレンではうまく走れませんでした。今まで以上に日頃のケアをしないといけないと思いましたし、大八木(弘明・駒大監督)さんや福嶋(正)監督、トレーナーさんとも話し合いをしっかりして、決めたスケジュールに固執せずに継続することを優先してやっていきます。


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