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2019-11-25

【アメフト】XリーグがCFLとの提携に正式調印 欧州やメキシコなど12カ国で連携へ

アメリカンフットボールの「Xリーグ」は、カナダのプロフットボールリーグ、CFL(Canadian Football League)とのパートナーシップを、カナダ西部アルバータ州のカルガリーで現時間11月22日に正式に結んだ。日本社会人フットボール協会の深堀理一郎理事長と、山田晋三・国際事業推進委員会副委員長が現地を訪れ、CFLのランデイ・アンブロージーコミッショナーと調印を交わした。

 この調印式は、CFLの王座決定戦「グレイカップ」に合わせて、今年の開催地であるカルガリーで行われた。CFLの公式サイトによると、調印式には日本とカナダのほかに、オーストリア、イギリス、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、ノルウェー、スウェーデンが参加した。この12カ国は、IAGF(International Alliance of Gridiron Football=国際グリッドアイアンフットボール連盟※)という組織を立ち上げ、競技の普及や国際的な協力を模索していく。2020年には12カ国による会議を開き、アジェンダを設定する予定という。

ランデイ・アンブロージーCFLコミッショナー(左端)と、深堀理一郎・日本社会人フットボール協会理事長(中央)=2019年11月22日、カナダ・カルガリー市で(山田晋三・国際事業推進委員会副委員長提供)

 アンブロージーCFLコミッショナーは、IAGFについて、既存の競技統括団体に取って代わろうとか、侵害しようという意図は全くないと説明。これまでの既存の組織の活動を深く尊重しているとした。

 その上で「私たちの使命は、相互利益のために、競技を成長させる新しい方法を開発する新しいフォーラムを作成すること。我々全員が一緒に仕事をし、一緒に作り上げ、一緒に夢を見るとき、私たち各々がより強くなることができる」と話した。さらに、アンブロージーコミッショナーは、CFLのトップダウンによる決定を否定。「お互いを尊重し、何よりも我々の競技を大切にするパートナーの共同作業だ」と位置づけた。

 ◇

 現地11月24日にカルガリーのマクマーン・スタジアムで行われた、第107回グレーカップは、ウィニペグ・ブルーボマーズ(西地区)がハミルトン・タイガーキャッツ(東地区)を33-12で破って、1990年以来29年ぶり11回目のCFL王者となった。

 ※グリッドアイアンフットボール:「グリッドアイアン」はバーベキューで使われる鉄製の焼き網。アメリカンフットボールのフィールドを真上から見た際の白線と形が似ていることや、米国のフットボール観戦では「テールゲートパーティー」と呼ばれるバーベキューが恒例となっているために、北米ではフットボールを意味する俗語として、ごく一般的に使われている。今回の12カ国は欧州が多く、これらの国々では「フットボール=サッカー」であるために、区別の意味も含めたと考えられる。

ランデイ・アンブロージーCFLコミッショナー(左端)と、深堀理一郎・日本社会人フットボール協会理事長(左から2人目)。12カ国の代表者が一堂に会した=2019年11月22日、カナダ・カルガリー市で(CFLの公式サイトより)

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