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2020-08-07

幻の2020インターハイTシャツ 井上尚弥のメッセージ&サイン入りで高校ボクサーにプレゼント

新型コロナウイルスの影響により、今年度のインターハイは中止。高校生活の集大成を期していた3年生の思いを考えると心苦しいばかりだ。そんな学生たちを勇気づけようと、幻となった大会Tシャツが作成され、その想いにあの井上尚弥(大橋)も賛同し、メッセージとサインを入れて、プレゼントされることとなった。

上写真=左から井上、大橋秀行会長、富樫実・全国高体連ボクシング専門部部長 写真提供_全国高体連ボクシング専門部

 企画したのは全国高等学校体育連盟ボクシング専門部。各都道府県の高体連ボクシング専門部、全国のボクシング部の顧問、関東および関西大学ボクシングリーグに属す大学、企業、ボクシング競技を応援する人に呼びかけて協賛金を募り、ミズノ(株)に制作を依頼。この企画に賛同したWBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥がサインと高校生に向けたメッセージを考えて、そのプリント入りで作成された。

 井上尚弥からのメッセージは
「継続は時に力以上のものを発揮する」

 このTシャツは、各都道府県高体連ボクシング部を通じて、全国の高校生ボクサーにプレゼントされる。と同時に、一般購入も可能とのこと。受注受付期間は8月20日(木)~9月6日(日)で、10月初旬出荷予定。受付方法は全国高等学校体育連盟ボクシング専門部のホームページで紹介される。
https://koutairen-boxing.com/

 井上尚弥自身も高校3年の春に、東日本大震災の影響により、選抜大会が中止になった経験をしているが、「試合ができなかったことは自分だけではなく、みんな同じ。でも、そこがすべてではないので目標を切り替えて頑張ってほしい」と語り、「オリンピック、プロボクシング、それ以外と、それぞれの道でボクシングを愛する気持ちを大切にして頑張ってほしい」とエール。「地道な努力を重ね続けたこと、人よりも地道な努力を重ね続けたことが今に繋がっている」と、メッセージに込めた想いを語った。
 また、自身については、「対戦相手が決まってから9ヵ月が経ち、試合の日程が決まりかけては延長になることを繰り返しているけれど、この状況の中で、いかに自分を保てるかということが大切だと思うし、準備は常にしています。いずれにしてもボクシングの本場ラスベガスでの初戦。インパクトのある勝ち方をして世界中のファンにアピールしたい。多くの人に元気・勇気を与えたい。活力を届けたい」と力強い言葉を残した。

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