BBMカード制作に燃える編集スタッフがつれづれに書いている「制作の裏側コラム」、今回はセ/リーグのチームパックの千尋を切った東京ヤクルトスワローズのチームパックについて。
ヤクルトカードのサブセットの一つとして、様々な球団記録を持つ石川雅規、山田哲人、青木宣親の現役3選手で、「RECORD MAKERS」というカードを制作しました。
カード裏面で各部門でのランキングを示したのですが、ヤクルト球団(前身の国鉄、サンケイ、アトムズを含む)の投手部門の記録は、巨人時代の47勝を含め前人未到の400勝を達成した金田正一の独壇場となっています。
石川の記録はというと、その金田、70年代のエースで惜しくも200勝に届かなかった松岡弘に次ぐ3番目というのが多いですね。
今季大卒18年目で39歳となった石川は、通算200勝を目標にしているそうですが、あと37勝を積み重ねることができるでしょうか。ちなみに163勝は現役選手の中では最多で、2位は内海哲也(西武)の133勝ですから、200勝というのはとてつもなく難しい記録となりました。
奪三振数は金田の4065が日本記録でもあり、2位松岡に倍以上の差をつけているのがすごいですね。この部門ではヤクルトに12年在籍した石井一久が3位に顔を出しています。奪三振率(9回当たりの奪三振数)で言うと、石井が9.48で金田の7.44を上回るのです。
先発回数では石川が松岡を凌駕し、2位につけています。石川は昨年までに449試合に投げ、救援登板はわずか15にしか過ぎません。70〜80年代まではエースがここぞの場面で救援登板することもままあったため、松岡は先発398に対して救援が262もあったのです。近年は先発投手は先発に専念する傾向にあり、石川も昨年までの17シーズンでセーブは0、HPも4でしかありません。
コントロールの良さで知られる石川は与四死球率(9回当たりの四死球数)でも3位につけています。2位は81イニング連続無四球の記録を持つ安田猛ですが、さらに上を行く村田元一の1.59は素晴らしいですね。57〜69年に国鉄、サンケイ、アトムズに所属した同投手は球団歴代4位の118勝を挙げています。現在のファンにはあまり馴染みのない選手かもしれませんが、こういう選手がいたことも知ってもらいたいものですね。
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