2月15~16日、東京辰巳国際水泳場で第36回コナミオープンが開催される。
例年、トップ選手が出場し、一昨年には日本新記録が3つ生まれるなど好記録が誕生する今大会。1カ月半後の4月1日から行なわれる東京五輪代表選考会の日本選手権を前に、冬季の強化がどれだけ進んでいるのか確認する重要な実践の場となる。昨日の男子に続き、今回は女子を展望する。
写真上/女子平泳ぎには(左から)鈴木、青木、渡部らトップ選手が集結(写真は2019年ジャパンオープン、撮影◎Getty Images)
100、200m平泳ぎには現在、女子平泳ぎをリードする青木玲緒樹(ミズノ)と、2大会連続オリンピック代表の鈴木聡美(ミキハウス)、渡部香生子(JSS)が出場する。青木は1月下旬に行なわれたKOSUKE KITAJIMA CUP 2020では好調だったものの、狙っていたタイムには届かなかった。100mでは日本記録も目前に迫っており、ここで更新して日本選手権に臨むことができるか。鈴木は昨年、思うような泳ぎができていなかったが、秋からキックの改良に着手。少しずつ手応えを得ている様子で、ここでどこまでタイムを出せるかがポイントだろう。渡部は昨秋、陸上でのトレーニング中に手をついた際にヒジを骨折。KOSUKE KITAJIMA CUP 2020では、本来の泳ぎにはほど遠かったもののレースに復帰を果たした。練習不足や感覚のズレなどをどれだけ解消できているか。日本選手権に向け、課題は三者三様。結果以外のところにも注目だ。
もうひとり、今大会で日本新を狙えそうなのが、白井璃緒(東洋大2年)だ。昨年9月のインカレでは100、200m背泳ぎで自己ベストを連発。200m背泳ぎの2分7秒87は日本記録まで0秒74に迫った。これまで自由形7、背泳ぎ3だった練習の割合を半分ずつにして背泳ぎの強化に着手。調子さえ上がってくれば十分に記録更新はあり得るだろう。また、今大会では世界新を樹立すると3000万円、日本新だと500万円がコナミホールディングス株式会社より贈呈される。
女子のエース・大橋悠依(イトマン東進)は400m個人メドレーと200mバタフライに出場。昨年の光州世界選手権で銅メダルを獲得した400m個人メドレーは国内では敵なしで、ここで良い泳ぎをして日本選手権へ向け弾みをつけたいところだ。
そのほか出場予定選手、タイムテーブルなどは大会公式ホームページで。(出場種目はエントリー情報による)
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