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2020-10-25

【ボクシング】注目の対戦─比嘉vs.堤、いよいよ明日! 両者計量1発クリア。

見事なボディをつくってきた比嘉(左)と堤 写真提供_Ambitionジム

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 明日26日、東京・後楽園ホールで行われる注目の一戦(バンタム級10回戦)、元WBC世界フライ級チャンピオン(現WBCバンタム級8位、WBA同級9位)比嘉大吾(25歳=Ambition)対日本バンタム級13位・堤聖也(24歳=角海老宝石)前日計量が25日、都内で行われ、比嘉は53.4kgのリミット100gアンダー、堤は53.3kgの200gアンダーでともに1発クリア。計量後のリモート会見で、両選手が意気込みを語った。


ふたりは計量後に向かい合った 写真提供_角海老宝石ジム

 全幅の信頼を寄せる野木丈司トレーナー手製のお弁当を食べたという比嘉は、肌艶、目の輝きともに良好。「減量は、最後はキツかったけれど、順調に落としてこられた」と快活に語った。

 アマチュア時代に2戦2敗を喫している堤とは、その後、旧交を温める仲。堤によれば、「比嘉の復帰戦(今年2月)後の3月に、僕の家で一緒に食事をした」が、同じ階級でやっていく者同士、とうに“眼前の敵”モードに入っている。

「ゴングが鳴って、相手と向き合って、向こうがどう出てくるか。でも、自分は行くしかないので」(比嘉)
「始まってのお楽しみのところもある。ハマってしまえば、僕のペース」(堤)と、それぞれイメージはおぼろげながらつかんでいる。

 フライ級に続き、2階級上げてバンタム級での世界制覇をもくろむ比嘉は、記者から“モンスター”井上尚弥(大橋)の名前を出されると、「尚弥さんはずっと上の存在。目の前の試合に勝って、世界チャンピオンになって、そこがスタート」と冷静に返答した。
 ジム移籍初戦は、ふたたび世界のチャンスをつかむための重要な一戦。「階級を上げて、パワーアップした自分を出せれば勝てると思う」。野木トレーナーとのハードワークをこなしてきた自信に満ちている様子だ。


リラックスした表情の比嘉に対し、堤は闘志をギラつかせた 写真提供_角海老宝石ジム

 一方、日本王座挑戦権のない13位ながら、「いますぐチャンピオンになる自信がある」と豪語する堤には、世界ランクを奪うばかりでなく、人気選手の比嘉を喰って、一気に名声も手に入れるビッグチャンス。今年1月に、国内同級で指折りのハードパンチャー、中嶋一輝(27歳=大橋)と悔しいドローを演じて名を上げたが、「ちゃんとした結果を見せていないので。明日の試合は、世界のレベルを見せる絶好の舞台」と、胸を高鳴らせている様子。

 比嘉に野木トレーナーという参謀がいれば、こちらの堤にも石原雄太トレーナーという存在がしっかりと支える。石原トレーナーの移籍にともない、堤も後を追っていったほどの信頼具合だ。

「比嘉は本能的に頭のいいボクシングをする。戦術を石原さんと練ってきたけれど、総合力では比嘉が上。でも、僕はそれを潰していって、自分のボクシングに持っていく」と語るが、その道はもちろん並大抵のことではない。
「貰っちゃえば、1発で終わる。それに比嘉は打たれ強いと思う。でも最終的には意地の張り合いになるでしょう」。堤には、覚悟の決まった男の、ゾクッとさせる凄みが備わっている。

 ふたたび世界へ躍り出るためのステップとなるか。それとも、友が築き上げたすべてを奪って一気にジャンプアップするか。
 運命のゴングは、明日夜7時30分~8時の間に打ち鳴らされる予定だ。

比嘉=17戦16勝(16KO)1敗
堤=6戦5勝(4KO)1分

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文_本間 暁

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