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2020-11-16

法大が競り勝ち今季2勝目 東海大は全勝キープ

 関東大学リーグ戦1部は11月15日、埼玉・セナリオハウスフィールド三郷で第5節の2試合をおこない、1勝3敗の法政大学が3敗1分の中央大学に競り勝ち、4勝の東海大学は3敗1分の大東文化大学を下して全勝を守った。

 11時30分キックオフの第1試合は、法大が28-23で逃げ切った。

 中大は前半8分、この日多彩なキックスキルで存在感を放ったSO津田貫汰のPGで先制。しかし法大は同16分、ラインアウトからのサインプレーでFL山下憲太が抜けだし、約40メートルを独走して逆転トライ。7-3とした。

 その後は両軍にジャッカルが続くなどして一進一退となるが、法大が自陣エリアでのブレイクダウンでの反則が続き、中大が前半25分、39分にPG成功。中大の2点リード(9-7)で折り返した。

 後半の初得点は16分(56分)。法大は自陣ゴール前スクラムからFB根塚洸雅キャプテンの突破で大きくエリアを戻し、ラインアウトからの波状攻撃でPR菊田圭佑がフィニッシュ。14-9と逆転し、同22分にもHO濱野隼也がFW戦からラック脇に制圧して21-9とリードを広げた。

 中大も後半29分、エリア左でFB山田翔平が突破し、WTB杉本崇馬のトライをアシスト。残り10分で5点差(16-21)に迫った。

 しかし法大は後半32分にスクラム戦の勝利からトライを決め、ふたたびリードを12点に(28-16)。同46分にワイド展開から中大にトライを奪われたが逃げ切った。マン・オブ・ザ・マッチには法大のHO濱野隼也が選ばれた。

逆転トライで先陣を切った東海大3年のNO8ノア・トビオ。点差は広がっていった(撮影:長岡洋幸)

 午後2時30分キックオフの第2試合は、東海大が55-12で大東大を下した。

 前半のスコアは17-12で拮抗。大東大は前半8分、相手ゴール前スクラムからNO8シオシファ・ラベマイ・マウ・トルが単独で突っ込み先制トライ。

 一方の東海大も前半12分、SO武藤ゆらぎの仕掛けからFB酒井亮治が力強く突進してインゴールを割ると、同17分にはこの日圧倒的だったラインアウトのディフェンスから、こぼれ球をNO8ノア・トビオが捕球して逆転トライを決めた。12-7

 東海大は前半28分にもトライを追加して17-7とリードを広げたが、大東大も同31分、オフロードパスの連続で生まれた数的優位をCTBシオペ・ロロ・タヴォが仕留め、5点差(12-17)に迫って後半へ向かった。

 後半のスコアは38-0で、東海大が圧倒した。

 大東大は前半4回だったPKが、後半は8回に倍増。後半4分には反則が続いて自陣ゴール前に下がると、東海大のCTB杉浦拓実がインゴールへ飛び込み、コンバージョン成功で24-12。

 東海大は後半8分にもCTB杉浦がサポートからインゴールへ駆け込み、同15分にはFW陣が堅固なラインアウトモールで猛進してトライ。FW・BKで優位となった東海大はさらに同32、38、44分と3連続トライを決めて突き放し、55-12でノーサイド。

 マン・オブ・ザ・マッチにはチーム最初のトライを決め、再三のチャンスメイクも光った東海大のFB酒井が選ばれた。

 第5節を終えて、リーグ戦1部の全勝チームは東海大と流通経済大学の2校となった。両軍は11月21日、東京・秩父宮ラグビー場で顔を合わせる。

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