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2018-06-15

[甲子園球児フォーム連続写真] 瀬戸内・浴本一樹 高い制球力を生む 動きの中の修正力

不完全な体重移動を証明するリリース前の軸足の浮き

 2018年春の第90回記念選抜高校野球大会1回戦(3月23日、第1日第3試合)、明秀日立(茨城)戦に先発した瀬戸内(広島)浴本一樹投手の投球フォーム。

写真/BBM

 9回途中まで157球を投げて、被安打11、2奪三振、4四球、4失点(自責4)の投球だった。

 昨秋の公式戦9試合では58回2/3を投げて四死球は10。1試合に換算すると1.53で、この試合は本来の投球とは異なる印象。長谷川義法監督も「緊張感から浮き足立っている様子だった。フォームも全体的に重心が高い」と語っていた。

 課題はリリースの直前から軸足が浮いてしまうこと。下半身で生じたパワーを上体に伝え切ることができない。それをカバーするためにステップ足を突っ張る反動で腕を振る様子が見える。それでもフィニッシュの形が治まっているように修正力は浴本の長所。力を効率的に伝えるフォームの獲得を課題に夏に向かっている。


浴本一樹/えきもと・かずき
2000年8月24日生まれ。山口県・柳井市立大畠中出身(ヤング・光マリンスターズ)。173cm76kg。右投右打。

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