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2017-11-02

[高校野球] 秋季関東大会 中央学院(千葉)が初優勝 相馬監督のマネジメント術

センバツは準V明秀日立までは当確
4強慶應、東海大相模も◎

 来春の第99回記念選抜高校野球大会の出場校選考の参考資料となる秋季地区大会。関東大会が10月23~28日に行われた。関東地区のセンバツ出場一般選考枠は東京と合わせて「6」。関東4校、東京1校が選出されたのちに両地区の対象チームを比較して残り1校を決める。

 今回の関東大会で初優勝した中央学院(千葉)、準優勝の明秀日立(茨城)は、来春の選抜で春夏通じて初めての甲子園出場が濃厚となった。ベスト4入りした慶應、東海大相模はともに神奈川勢で地域性がどのように考慮されるかだが、選抜に近い距離にいることは確実。ベスト8勢では国学院栃木(栃木)、健大高崎(群馬)が結果と地域性でリードしている。

 優勝した中央学院を率いる相馬幸樹監督は1979年生まれ。市船橋高-大阪体育大-シダックスで投手としてプレーした。高校時代は3年時に夏の甲子園に出場してベスト8。大阪体育大では64回2/3イニング無失点の阪神大学野球リーグ記録を保持している。シダックスでも都市対抗出場を経験している。引退後は大阪体育大大学院を修了して中央学院高の監督に就任した。日本野球科学研究会や日本コーチング学会で学ぶ姿勢を継続してもいる。

論理的な指導法を取り入れる中央学院・相馬監督

 その相馬監督がチーム強化のために欠かせないと考えているのが強固な組織づくりと明確なコーチング。父母会や後援会に対してはSNSの積極的な活用で活動報告を行い、「チーム中央学院」を形成している。また、コーチングのマニュアル本をホームページ上でも閲覧可能な状態にしてあり、野球の技術、メンタル、体づくりへのアプローチ法を基本から応用まで解説している。社会人野球まで経験した相馬監督ならではのマネジメント術だと言えるだろう。

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