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2017-06-15

2年連続甲子園目指す嘉手納(沖縄)の豪打の築き方

片足スイングで打つポイントを広げる

 全国に先駆けて全国高校野球選手権地方大会が沖縄で開幕した。昨夏の代表校・嘉手納は6月25日の首里東戦で初戦を迎える。

 昨夏の甲子園では初戦となった2回戦で前橋育英(10対3)、3回戦で明徳義塾(5対13)と対戦。思い切りの良いスイングが目を引いた。

 フリー打撃で時折り見られるスイングが特徴的だ。ステップ足を浮かせた状態でスイングしたかと思えば、次は軸足を浮かせてスイングする。大蔵宗元監督が解説する。

「バッティングの考え方として、軸をつくりたいという意識があります。ただし、『軸』とは言っても、それは一つに固定されたものではなく、投球に詰まらされたり、泳がされたりする中で、タイミングによって前後に動いていいものだと考えています」

 ボクシングのパンチにはジャブ、フック、ストレート、アッパーなどの種類があり、くり出すときの重心の位置はそれぞれに違う。同様に野球のバッティングも画一的なスイングである必要はなく、投球に対して対応していくものだと考えている。

 そこでポイントになるのが足の使い方。ステップ、ステップ後の軸足をフレキシブルに使うことでボールをとらえる幅が広がると考えている。鍛えた打棒で今夏はどこまで勝ち進むことができるか。

 大蔵監督の打撃指導論はベースボール・クリニック5月号に掲載されている。

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