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2021-03-08

福岡にボクシングが帰ってきた! 1年3ヵ月ぶり開催に歓喜

昨年8月、13年9ヵ月ぶりに復帰した橋本が勝利

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 3月7日、宗像ユリックス(福岡県)で、有観客興行『REAL SOUL BOXING60 』が開催され、4試合が行われた。新型コロナウイルスの影響を受け、九州本土では昨年は1度も興行が行われず、1年3ヵ月ぶりの開催。また、同会場での試合は、2015年7月以来のことだった。


5年8ヵ月ぶりにボクシングが開催された宗像ユリックス

  新型コロナウイルス拡大予防ガイドラインに沿って、細心の予防対策が成された。2000人収容の会場は、ソーシャルディスタンスに従い上限1000人設定で600人が来場。入場の際は、検温や消毒はもちろんのこと、一定数が入場すると、密を避けるためにいったん流れを止めるなど、スタッフが一丸となって興行再開を後押しした。

開場を待ちわびるボクシングファン

 戦いは白熱し、会場から思わずかけ声があがり、すぐさまアナウンスで注意喚起される場面もあった。が、その後は、より熱のこもった拍手が贈られ、訪れた観客は久しぶりに目にする試合に観入っていた。

久々に生で見るボクシング。人数制限はあったものの、会場は熱かった


入場にも演出が施された

 メインの6回戦では、2回にダウンを奪ったサウスポー橋本祐二(36歳=折尾)が、末吉史明(28歳=FUKUOKA)の追い上げを阻止して勝利。昨年8月、13年9ヵ月ぶりにリングに戻ってきた“警察官ボクサー”は、地元・福岡で復帰後初勝利を掴み、リング上で涙を流した。

  興行を主催した、元WBC世界フェザー級チャンピオン、越本隆志FUKUOKAジム会長は、「やってよかった。待ち望んでくれていた方々がいたことが実感できた。こうやって始めたことで、第一歩を踏み出せたので、他のジムも後に続いていってくれたらと思う」と振り返った。また、「なにより、戦う舞台があることを選手たちに示すことが一番だったので、それができたかな。目標を見失わずに、これからも練習を頑張っていってほしい」と、ボクサーたちに心強いエールを届けた。

 今回は初の試みとして無料動画配信サイトYouTubeの『RealSoul Boxing』チャンネルでライブ配信され、見逃し配信も視聴できるようになっている。

文&写真_西村華江

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