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2021-04-09

【BBMカードコラム】#2021-08「BBM 女子プロレスカード 2021」/極秘裏に準備を進めた撮影

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BBMカードの編集担当が担当アイテムについて思いの丈を綴るこの連載。今回は毎年恒例の「BBM 女子プロレスカード 2021」の撮影秘話をお届けします。すっかり諦めていたはずが、まさかの大どんでん返しに…


コロナ禍で撮影機会が大幅減少。毎度のことながら苦しい決断が…
 今回よりサブタイトルを外し、新装版となった女子プロレスカード。基本的に撮り下ろしということもあり、他のアイテムよりだいぶ時間のかかるアイテムなので、制作期間中は山あり谷あり。本当にアクシデントの連続です。

 しかも昨今のご時世ですから、予定されていた撮影がNGになることもありましたし、撮影済みの選手がコスチュームを新調されたということで、再度のお願いをしたり…撮影の現場は楽しいのでとても嬉しい反面、何とも胃が痛くなる日々が続きました。

 制作工程も終盤に差し掛かる頃、一つ大きな決断をしなければなりません。この時期までに撮影できない選手はカードに未収録―。毎年のことですが、今回はそれが例年以上に重い決断になりました。

 一番難しいと思われたのが、AEW女子王者・志田光選手です。志田選手は19年10月の自主興行を最後に渡米。主戦場をアメリカに移しました。それでも「MAKAI出演のために毎月帰国しますし、カードにはこれからも変わらず参加させてください!」というありがたいお言葉により、昨年度版でも一時帰国中に撮影を行い、収録することができました。

 専用シールにサイン書きする様子をご自身のSNSにアップされていたので、ご覧になった方も多いと思います。既にその頃には“Ambitious!!”の構想もあったので、夏頃にまた撮影をとお願いしていたのですが…。

No.060 志田 光
No.060 志田 光
このカードを今年は作れないと諦めていました


諦めモードから一転して、極秘の撮影準備がスタート

 あれから1年、世界との距離は大きく離れてしまいました。誰もが気軽に海外へ行けた日など、はるか遠い昔のようです。これでは一時帰国など夢のまた夢。すっかり意気消沈しながら、志田選手に連絡をしてみました。

 すると「いつまでに撮影できれば間に合いますか?」という予想外のお答えが。だいたいの時期を伝えると「実はまだオープンになってないんですけど、一時帰国します。2週間の隔離があるので○月○日から動けるんですが…」。

 いまとなってはもうご存じの通りですが、自身が保持するAEW女子王座の次期挑戦者決定トーナメントを日米同時開催するために帰国された志田選手。しかし当時はメディアも知らない時期だったのでそのことは誰にも言えず、密かに撮影の準備を急ピッチで進めました。

 隔離解除の翌日にピンポイントでスタジオを押さえることができ、撮影ができたことはいま思っても奇跡的だと思います。というのも当時は二度目の緊急事態宣言が発令中で、営業を取りやめるスタジオが続出。稼働中のスタジオも軒並み予約で埋まっている状態でした。しかし、たまたまその日だけピンポイントで空いていたスタジオがあり…めぐり合わせとは本当に不思議なものですね。

 約1年ぶりの撮影では照明も数パターン用意し、その中の1枚がインサートカードになった写真です。部屋を暗くし、赤いライトで浮かび上がらせるというプランを伝えつつ、カードの加工についても説明すると、志田選手は「オタク心をくすぐりますねぇ」とニヤリ。期待通りの写真が撮れました。

SP4 志田 光
SP4 志田 光
銀紙に印刷する際、背景は透過させたのでメタリックレッドのようになりました

インサートサインカード 志田 光
インサートサインカード 志田 光
インサート版の直筆サインカードも、銀紙版は赤ペンサインになっています


年々増加する海外からの反響。海外向けの仕様も検討する時期に?

 近年、女子プロレスカードは海外のファンからの問い合わせが増えています。ショップさんによっては海外発送も対応されているようで、驚くほど多くの注文があるそうです。

 そこで海外からの反響を狙ってみたのが今回のボックスです。昨年、日本で試合をしていない志田選手を他の選手と並べてデザインするのもちょっと違うなと思い、あの独特の鋭い眼光を背景に置いてみたらどうだろうと考えました。

 結果的に期待通りだったのですが、その前に居並ぶ選手たちへの反響にも大きなものがありました。海外のファンの方々にとって、きっかけは確かにWWEの日本人選手やAEWの志田選手だったのかもしれませんが、既に日本の各団体、選手たちへの注目度もこれまで以上に上がっているのですね。


一番最初の告知の際に使用した画像
文字も入れてないのですが、ボックスとバレていたようです(苦笑)。志田選手には「○○の野望みたいなイメージ」と伝えていました


 担当者として女子プロレスカードを制作する上で、一つこだわってきたのが選手名の日本語表記です。プロ野球カードなどではローマ字や欧文表記だけをカードの表面に載せているものも多いのですが、個人的にそれが好きではありませんでした。

 その理由は分かりづらいから。裏面にテキストのあるレギュラーカードならまだしも、直筆サインカードで欧文表記しか載せないと、お子さんなどにはまったく分かりません。それに女子プロレスの場合、選手名の欧文表記は一般的に浸透していませんし、姓が先か名前が先かという問題も出てきます。

 でもこれだけ海外のファンからの注目度も上がってくると、欧文を併記する必要があるのかも知れませんね。そのときは選手全員に表記を確認しなくちゃ…。


今回のパックは安納サオリ選手。イメージ画像にその姿がないことで、こちらもバレていたようです…

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