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2021-03-30

【BBMカードコラム】#2021-06「BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS-」/コロナ禍を吹き飛ばす選手たちの-PROGRESS-(進歩)

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BBMカードの編集担当が、担当アイテムについて制作の裏側などをお伝えするこの連載。今回は「BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS-」から、テーマ決定の理由と企画の中心となった選手についてご紹介します。


コロナ禍においても進歩をみせた選手たち
 毎年テーマを設定し各選手たちに注目していく「ICONS」。今回のテーマはPROGRESS(進歩・進化)としました。

 昨季のプロ野球は、コロナ禍により120試合という短縮シーズンでの開催を余儀なくされました。世の中全体が未知のウイルスとの闘いに疲れを感じ、暗い気持ちにもなってしまいがちな中、選手たちは人々を勇気づけてくれるようなプレーをたくさんみせてくれました。しかし、2021年もコロナウイルスとの戦いは続いています。だからこそ、各選手の力をお借りし、頑張ろうとこの先に向けて前向きになれるテーマにしたい。そんな気持ちで私はテーマ探しを始めました。

 各地で緊急事態宣言が発令されるなど、私たちは今までの生活からの変化を求められています。そんな状況が私には、新たな生活様式に合わせた進歩をみせるか、立ち止まってしまい取り残されるかという分岐点に感じられました。良い方向に進みたいという気持ちは、選手たちも私たちも同じです。ならばコロナ禍を受けた中でも進歩をみせてくれた選手を手本に私たちも進んでいきたい。そんな思いから、2021年のICONSテーマはPROGRESS(進歩・進化)としました。

 テーマを決めると、次は登場していただく選手を決める段階へ移ります。各球団3選手という限りがあり、かつ昨季に進歩を遂げた選手はとても多かったこともあり、実はかなり頭を悩ませました。しかしながらテーマを決めた当初から、絶対にご登場いただきたいと考えていた選手が2人いました。その2人をご紹介させてください。

 1人目は佐野恵太(De)。彼の昨年シーズン開幕前からの進歩は、もともとの期待も大きかったとはいえ、本当に驚かされるものでした。2019シーズン前半、代打起用が中心だった選手がキャプテンに抜擢されると、筒香嘉智(現=レイズ)の抜けた穴を十分に埋める活躍をみせました。さらに勝負強い打撃を武器に首位打者を獲得するまでに。昨年のプロ野球界において最も進歩を遂げた選手と言えるでしょう。そして今シーズンからは背番号”7”となり、進歩を止めることなく順調にシーズンに向けた段階を踏んでいます。このテーマには、そんな彼のみせる”進歩“が決して欠かせないと感じていました。

PP10 佐野恵太(De)ホロ箔版
PP10 佐野恵太(De)ホロ箔版

 2人目は堂林翔太(広)。彼もまた2020年シーズンに大きく進歩した姿をみせてくれた選手です。2013年以降、規定打席に達することの無かった彼が、後輩選手である鈴木誠也(広)との自主トレの成果もあり、一時打率4割を超えるようなペースで安打を量産。そしてついには自身8年ぶりとなる規定打席到達を果たしました。実はこのブランク、球団史上最長という記録付きのものでした。今年30歳を迎え、ベテランの域にさしかかりますが、復活を遂げたプリンスは今シーズンも更なる進歩をみせてくれるでしょう。彼もこのテーマに絶対に欠かせない選手でした。

PP11 堂林翔太(広)ホロ箔版
PP11 堂林翔太(広)ホロ箔版

 また昨年は佐々木朗希(ロ)という怪物ルーキーに沸いたプロ野球でしたが、今年も即戦力と期待される早川隆久(楽)や佐藤輝明(神)を中心にとても楽しみな選手たちが加わっています。今シーズンにおける彼らの、進歩を超えた進化も期待せずにはいられません。もちろん上記の選手だけでなく、ご登場いただいた選手たち全員が今シーズンも進歩をみせてくれる期待大です。今年のプロ野球において話題の中心になってくれることでしょう。

 最後に改めまして、昨年から続くコロナ禍は私たちの生活を大きく変えると同時に、前向きな気持ちを徐々に奪っていきました。ただそんな中での昨シーズン、選手たちの活躍が私たちに前を向く勇気をくれました。まだまだ続くことが予想される新型コロナウイルスとの闘いも、彼らの活躍を活力に変えて乗り越えていきたいところですね。1年ぶりに3月開幕となったプロ野球。彼らの更なる進歩に大いに注目していきたいと思います。

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