いよいよプロ野球が開幕! そこで特別企画です! 春と夏の高校野球甲子園大会を長年取材してきたBBMカメラマンが、深く印象に残る選手をピックアップ。当時の写真と現在の姿で「あの頃」の思いをたどります。
2009年8月24日 第91回全国高校野球選手権大会 決勝 中京大中京vs日大文理
試合後のインタビューで涙を見せる当時中京大中京高のエース堂林(右)。隣は主将の山中=阪神甲子園球場(撮影◎BBM)
NIKON D3 28-70mm f9 1/125秒 ISO200
2020年6月10日 プロ野球練習試合 広島vs阪神
練習試合で満塁本塁打を放ち笑顔の堂林。久々の開幕スタメンへ猛アピール=広島マツダスタジアム(撮影◎早浪章弘)
CANON EOS-1D X MarkⅡ 400mm f4 1/1600秒 ISO3200
中京大中京高時代は超高校級のエースで四番だった広島カープの堂林翔太。3年夏は順当に決勝まで駒を進めると、その決勝も堂林のホームランなどで8回を終わって中京大中京が10−4と6点をリードします。
9回表相手の日本文理の攻撃も2死走者なし、マウンドにはエース堂林。『週刊ベースボール増刊号高校野球決算号』の表紙は、エースに駆け寄るナインで決まりだ! と確信していました。しかしそこから四球とヒットで4点差に。ここで堂林は交代を告げられてライトの守備へ回ります。交代した森本も打たれ、なんと10−9の1点差まで詰め寄られるのです。
それでも、なんとか最後の打者をサードライナーで打ち取りゲームセット。中京大中京高が43年ぶり最多の7回目の優勝を決めたのでした。
堂林は6回に一度、マウンドを森本に譲っていましたが、8回が終わったところで監督に直訴し、9回のマウンドに戻っていました。最後までマウンドを守れなかった自分自身への不甲斐なさなのでしょうか、試合後のインタビューでは堂林は涙にくれていました。
高校野球史に残るこの決勝は、私にとっても印象深い一戦となりました。
「鯉のプリンス」と期待されながらここ3、4年は控えが多い堂林。今年11年目を迎え、春先から好調を維持しています。華のある選手ですから、何かやってくれそうな予感でいっぱいです!(撮影者◎早浪章弘)
2012年8月23日 第94回全国高校野球選手権大会 決勝 大阪桐蔭vs光星学院
マウンドで抱き合う藤波晋太郎投手と森友哉捕手=阪神甲子園球場(撮影◎毛受亮介)
NIKON D4 600mm f8 1/1250秒 ISO800
(左写真) 2019年9月14日 パ・リーグ22回戦 西武vsロッテ
森友哉(西武)=メットライフドーム(撮影◎榎本郁也)
CANON EOS-1D X 400mm f2.8 1/1250 ISO2500
(右写真) 2020年2月9日 沖縄キャンプ
藤波晋太郎(阪神)=宜野座野球場(撮影◎山口高明)
CANON EOS-1D X MarkⅡ 320mm f5.6 1/2000 ISO1600
2012年は投手の藤浪晋太郎、捕手の森友哉というバッテリーを擁した大阪桐蔭高が春夏連覇した年です。197cmの長身から豪速球を投げおろす藤浪と、小柄ながらパンチ力のある森のバッテリーは、能力が図抜けていただけでなく、2人が並んだ見た目が印象的で絵になりました。
私はセンバツにフル参戦。決勝で外野から撮った写真は大会決算号で表紙に選ばれました。表紙写真に採用されることは高校野球を撮影する上での一つの目標であり、喜びでもあります。選手がどの方向を向くかなどの運にも左右されるので、簡単ではありません。
夏の選手権の時期は、ロンドン・オリンピックの取材のため出張していたため、帰国後に大会の終盤から撮影にあたることになりました。決勝では、猛暑の中でずっと頑張ってきた他のカメラマンに敬意を評して、撮影しても表紙には選ばれることはないだろうと思われるポジションに陣取りました。ところが、「春と違う画だし、しかもいままでにもない角度だから」という理由で、まさかの表紙に選ばれたのでした。
見事に「表紙春夏連覇」を果たした私に、他のカメラマンたちからの冷たい視線が突き刺さった(?)のもいい思い出です。(撮影者◎毛受亮介)
2006年8月6日 第88回全国高校野球選手権大会 1回戦 大阪桐蔭vs横浜
8回裏、中越え本塁打を放つ中田翔=阪神甲子園球場(撮影者◎高原由佳)
CANON EOS-1D MarkⅡ 840mm f5.6 1/640秒 ISO1600
2019年3月29日 パ・リーグ1回戦 日本ハムvsオリックス
10回1死満塁から左中間へ劇的なサヨナラ満塁弾を放ち、笑顔で待ち受けるチームメートの元へ大ジャンプで飛び込んでいった中田翔=札幌ドーム(撮影◎高原由佳)
CANON EOS-1Dx MarkⅡ 200mm f4 1/1250秒 ISO6400
“平成の怪物スラッガー”として注目を浴びていた中田翔。2006年夏の甲子園1回戦、8回裏1死から放った打球は快音、大歓声とともに、私がカメラを構えていたバックスクリーン横へ飛び込む推定140mの特大アーチとなりました。春の王者・横浜高を粉砕したこのホームランは、まさに圧巻でした。
時は流れて2019年シーズン開幕戦。中田は延長10回、2人の申告敬遠後にレフトスタンドにサヨナラ満塁本塁打を突き刺しました。意地と気合の「四番」の一撃に、全身で喜びを表現した中田。ここぞという場面で観客を魅了するところはずっと変わらないですね。
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