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2021-05-20

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 岡山編 今はなき宇高航路を聖火が堂々と渡る

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今大会の聖火リレーは26個目の都道府県となる岡山県につながれている。1964年大会の聖火リレーで島根県は43名の正走者が選ばれた

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3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、26個目の都道府県となる岡山県につながれている。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。 


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964年東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第26回目の今回は「岡山県」。

1964年9月21日、四国は香川県・高松市の高松港から、こんぴら丸によって海を渡り聖火は岡山県玉野市の宇野港へと繋がれた。航路中に見える直島では島民が手旗信号で聖火を運ぶこんぴら丸を応援していたという。余談だが、この高松港―宇野港を結ぶ航路は、本州と四国を結ぶフェリーがかつては24時間行き来していた。その後、瀬戸大橋の完成などもあり利用客減少に伴い、この航路は2019年12月に109年の歴史を閉じている。

57年前に岡山を駆け抜けた聖火ランナーの正走者43名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。

 

1964年東京オリンピック聖火ランナー
【岡山県】
1964年9月21日〜23日 第2コース 43名

1 佐藤 信哉
2 佐藤 英明
3 福井 匠
4 長崎 俊二
5 古田 久夫
6 加藤 順二
7 小池 英也
8 日笠 篤
9 田中 肇
10 磯崎 潔
11 大森 諭
12 井上 邦彦
13 向井 英雄
14 池上 和男
15 熊沢 勝正
16 松山 正春
17 滝川 宏美
18 神達 靖久
19 原 章
20 玄馬 律子
21 近藤 知二
22 矢延 治
23 榊原 宏光
24 岡 光夫
25 石原 精
26 塩見 和彦
27 根岸 成一
28 小西 康文
29 源内 立志
30 岡部 博道
31 定方 弘明
32 岡本 文彦
33 松原 本吉
34 大森 重治
35 松本 良樹
36 大森 政義
37 大森 健樹
38 赤石 幹男
39 渡辺 勝馬
40 萩原 駿介
41 堀尾 明功
42 小林 英紀
43 大饗 賢一



次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは5月21日に「鳥取県編」を掲載予定です。

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