close

2021-05-17

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 広島編 最終ランナー坂井義則氏の弟も繋いだ平和の灯

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line

今大会の聖火リレーは25個目の都道府県となる広島県につながれた。1964年大会の聖火リレーで島根県は81名の正走者が選ばれた

全ての画像を見る
3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、25個目の都道府県となる広島県につながれた。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。 

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第25回目の今回は「広島県」。

1964年9月20日から2日間かけて広島県内を西から東へと聖火は駆け抜ける。19年前に世界初の被爆地となったヒロシマ、その象徴たる平和記念公園と原爆ドームの横を平和の灯が通り、大観衆が平和を願いながら見守った。

その広島県の64番目のランナーだった坂井孝之氏は、先述の最終ランナー坂井義則氏の2歳下の実弟だ。弟・孝之氏が地元・三次市でしっかりと聖火をつないだその19日後、兄・義則氏は満員の国立競技場で全世界が見守る中、大役を務め上げた。

坂井孝之氏を含む、57年前に広島を駆け抜けた聖火ランナーの正走者81名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。

 

1964年東京オリンピック聖火ランナー
【広島県】
1964年9月20日〜21日 第1コース 81名

1 山元 克治
2 森田 敏勝
3 丹下 和昭
4 古川 和男
5 瀬戸 逸雄
6 平林 重文
7 作田 節雄
8 沖野 征二
9 山形 昇
10 西本 健二
11 川口 正司
12 高橋 清子
13 山中 智明
14 古川 忠義
15 免出 滋
16 前田 律雄
17 浜口 武彦
18 藤井 正人
19 田中 登
20 河本 秀明
21 堂本 富夫
22 原 立身
23 松尾 和恵
24 金行 光則
25 西村 充
26 小畑 邦彦
27 山口 正紀
28 田仲 昭嗣
29 藤本 幸宏
30 山中 幸雄
31 佐々木 敏治
32 松布 仁志
33 金尾 寿雄
34 角本 進
35 大井 晴敏
36 山口 彰
37 竹本 洋二
38 桑原 憲明
39 沖野 鈴夫
40 山本 一
41 中川 龍輔
42 妻田 憲治
43 河野 義則
44 細野 秋義
45 下村 誠一
46 竹添 勲
47 増長 健
48 井上 義文
49 玉本 武
50 有本 龍彦
51 内山 勇治
52 津田 昭夫
53 村本 保
54 藤安 光男
55 深瀬 浩
56 石川 恒雄
57 坂井 泰三
58 松岡 善治
59 中村 和之
60 河野 晃丸
61 佐久間 孝二郎
62 横山 賢太郎
63 増田 和俊
64 坂井 孝之
65 中川 昭
66 松村 吉武
67 友永 忠則
68 本東寺 敏彦
69 山本 裕恒
70 西川 保男
71 谷川 寿
72 合力 勉
73 砂川 清治
74 菅野 浩吉
75 大土居 康則
76 向井 一幸
77 升田 秀夫
78 笠岡 隆博
79 山田 義富
80 金本 光博
81 長谷川 弘



次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは5月19日に「岡山県編」を掲載予定です。

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事