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2021-05-26

【BBMカードコラム】#2021-13「BBM広島東洋カープ ベースボールカード2021」/コロナ禍のチームを救え!

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BBMカードの編集担当が担当アイテムについて思うところを記す当連載。今回は「BBM広島東洋カープ ベースボールカード2021」より、今季プロ10年目を迎えた野村祐輔投手のアマチュア時代の活躍について語ります。


文句なしの実績を残した野村祐輔の大学時代
 カープは5月下旬から森下暢仁、高橋昂也、九里亜蓮と先発ローテーション投手が続々とコロナ禍で離脱と苦しい展開となっています。こうなると、二軍から先発投手を補充しないといけないのですが、その筆頭候補と目されるのが、今年プロ10年目を迎えた野村祐輔です。

 今季の同投手は開幕3戦目の中日戦では6回を3安打無失点と好投したものの、次戦以降、4回2失点、4回1/3を5失点で連敗すると、5月2日の阪神戦で4回5失点で3連敗となり、翌3日についに登録抹消となりました。

 野村は1年目の12年に9勝を挙げて新人王を受賞、翌13年は初の2ケタ12勝を挙げ、16年には16勝3敗で最多勝、最高勝率のタイトルに輝き、チームを25年ぶりの優勝に導きました。しかし、ここ3シーズンは7、6、6勝と、物足りない白星の数となっています。

 昨年、今年と野村の明治大の後輩である森下が大活躍していますが、東京六大学で残した成績は、野村の方がはるかに上だったのです。両者の4年間の成績を比べると、こんな感じです。

野村祐輔 65試合 30勝12敗 358奪三振 防御率1.92
森下暢仁 42試合 15勝12敗 255奪三振 防御率2.42

 07年夏の甲子園で準優勝した広陵高のエース(この際バッテリーを組んでいたのが現・巨人の小林誠司)だった野村は1年春から3勝を挙げると、同秋には史上5人目の防御率0.00をマーク(この記録、なんと45年ぶり!)してタイトルを獲得。4年秋には史上7人目の30勝&300奪三振を達成して、11月の明治神宮大会では3試合連続の完封で5回目の優勝を果たします。

 ちなみに、東京六大学で30勝&300奪三振を達成しているのは下記の7名です。

秋山 登(明治大・S27〜S30)33勝 334奪三振
江川 卓(法政大・S49〜S52)47勝 443奪三振
織田淳哉(早稲田大・H3〜H6)33勝 396奪三振
三澤興一(早稲田大・H5〜H8)31勝 402奪三振 
加藤幹典(慶應大・H16〜H19)30勝 371奪三振
斎藤佑樹(早稲田大・H19〜H22)31勝 323奪三振
野村祐輔(明治大・H20〜H23)30勝 358奪三振

 このように、大学野球のスーパーエースとして東海大の菅野智之(巨人)、東洋大の藤岡貴裕(ロッテ他、20年限りで引退)とともに「大学BIG3」と並び称され、地元・広島からドラフト1位指名を受けプロ入り。時たま光る投球を見せるものの、近年は思うように勝ち星を伸ばせていない野村。その素晴らしいポテンシャルを、チームのピンチのこの際に是非発揮してもらいたいものです。(しゅりんぷ池田)

C09 野村祐輔
C09 野村祐輔

BC1 野村祐輔
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