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2019-04-22

東大ウォリアーズ TOP8の戦いに向けた取り組み

アメリカンフットボールの関東学生春季オープン戦、東京大学(TOP8)と帝京大学の試合が、4月20日(土)に東京都文京区の東京大学御殿下グラウンドで行われ、東京大学が11-7で勝利した。

後半、攻撃を率いたQB#11ボストロム(写真:北川直樹)

東京大学○11-7●帝京大学 @東京大学御殿下グラウンド:4月20日(土)

 東大は、エースQBの伊藤(4年)が前半の攻撃を指揮。第1クオーターにWR#85東谷(4年)にタッチダウンパスを決めて先制した。しかし、その後の得点は、帝京大のミスをついてセーフティを2回決めた4点にとどまった。

QB#14伊藤は昨季からエースとしてTOP8昇格の中核を担ってきた。TOP8の中でも優れた能力を持っている(写真:北川直樹)

 前半を率いた伊藤の他、主将のLB関(4年)、RB#32樋山(4年)ら昨シーズンから出場経験を持つ主力選手もポイントで出場したが、まだ出場経験がないメンバーを中心として、ゲームを作った。

 後半、攻撃を率いた187cmの大型QB#11ボストロム丞慈(3年)は得点ドライブを演出することができず。ファンブルロストなどミスもあり、デプス構築という意味で、課題が見えた試合だった。

昨季からレギュラーの一人として、豊富な経験を持つRB#32樋山。今季の東大攻撃を担う重要な選手だ(写真:北川直樹)

TOP8での戦いを見据えた取り組み

 東大は、今季からTOP8で秋のリーグを戦うため、BIG8の昨季よりも、よりハードな連戦を強いられる。主将の関は、「チームとしてはまだ全てが足りていないが、スキルもフィジカルもとにかく地道に積み上げる必要がある。昇格したことで、個々の意識や、ひとつひとつの取り組みは向上していると思う」と、一定の手応えを語った。

 入試では国内最難関校の東大には、TOP8のライバル校と比べて人材の安定した確保に大きなハンデがある。少しでも多くの新入生を獲得することが、チーム力向上に直結するイシューだ。

 リクルートを強化するために、新歓責任者の戸取(4年)を中心に意見を出し合い、例年行なっているタッチフット大会や食事会だけではなく、アメフトをより知ってもらうためにWRのルート体験や、タックル練習の体験をはじめ、ウォーミングアップを体験してもらうなど、よりアメフトをイメージしやすいコンテンツを用意したという。回数も例年よりも多い6回開催と、入部数が少なかった昨シーズンの反省点を克服する取り組みを行った。

 その結果今年は、都立富士高でアメフト経験を持つ出野(WR/DB)をはじめ、現時点で選手40人、スタッフ15人の入部を見込んでおり、上々の成果を上げているという。

試合後には、入部希望者の1年生がグラウンド内で溌剌とキャッチボールをしていた。主将の関自らボールの投げ方を指導するなど、上級生の親身な指導が東大の強みだ(写真:北川直樹)

【写真・文/北川直樹】

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