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2021-07-10

【ソフトボール】メキシコとの練習試合で「いいところと悪いところが全部出た」と宇津木監督

メキシコとの練習試合(2試合目)で先発した藤田倭

ソフトボール日本代表が7月9日、群馬・高崎スタジアムにてメキシコと練習試合を行った。この日は2試合行われ、非公開の1試合目は8ー0で快勝。報道陣に公開された2試合目のナイターは、先発の藤田倭(ビックカメラ高崎)が3回までに8失点を喫し、0-8で敗れた。

 初回、三番のチェルシー・ゴンザレスに先制打を許すと、2回にはそのゴンザレスに左翼へ満塁弾を浴びるなどして5失点。3回には七番のトリ・ヴィダレスに2ランを喫した。4回以降は無失点に抑えたが、打線はメキシコ投手陣の前に4安打無得点に抑え込まれた。


2回に藤田倭から満塁弾を放ち、笑顔でホームインするチェルシー・ゴンザレス(撮影/小山真司)


2安打と一人気を吐いた市口侑果。この試合は普段の二塁ではなく右翼を守った(撮影/小山真司)

 メキシコ代表とは、2019年11月に強化合宿地の島根・出雲ドームで行った練習試合以来の対戦。選手を代表して取材に答えた主将の山田恵里(デンソー)は、「1試合目は無得点ながら、2試合目でしっかり修正してきた。一発で試合を決められる強さを感じた」と試合を振り返った。


2試合目は三塁コーチャーとして試合を見守った山田恵里。「本番前に自分たちの改善すべき点と相手を知れて良かった」(撮影/小山真司)

 2試合目は大敗を喫した形となったが、宇津木麗華ヘッドコーチは悲観していない。東京五輪2戦目(7月22日)で対戦する相手と、互いに探り合いながら試合を組み立てる中で「いいところと悪いところが全部出た。悪いところは反省して、上に昇っていくしかない」と先を見据えた。


「久しぶりに試合をできたことが良かった」と宇津木麗華ヘッドコーチ。この反省を本番につなげる(撮影/小山真司)

 世界ランク5位のメキシコは、アメリカ(同1位)の強豪大学出身者やプロリーグでプレーする選手らで構成されており、決して侮れない相手だ。パワフルな打撃に加え、特に投手力の高さには定評があり、1試合目に先発したエース右腕のダラス・エスコベドは、2019年から日本リーグの豊田自動織機(今季は5節終了時点で同率2位)でプレー。20年には同リーグの最多勝利投手賞を受賞している。また、1試合目と2試合目に途中登板した左腕のダニエル・オトゥールは、18年の世界選手権にアメリカ代表として出場し、優勝した経歴を持つ。


2試合目は4回からリリーフしたダニエル・オトゥール(撮影/小山真司)

 東京五輪のソフトボール競技は7月21日に福島・あづま球場で開幕。日本は同日にオーストラリア、翌22日にメキシコと対戦。その後、会場を神奈川・横浜スタジアムに移し、24日~27日まで行われる予定だ。

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