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2021-10-03

【アメフト】法大、「四刀流」星野のビッグプレー連発で日大に競り勝つ 関東TOP8

【法大vs 日大】第4Q、法大RB星野が、ランでTD。リードを14点差とする。星野は4種のプレーですべてTDを決めた=撮影:北川直樹

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アメリカンフットボールの関東大学1部TOP8は、10月3日、東京・調布のアミノバイタルフィールドで2試合が行われた。注目のBブロック、日本大学フェニックス対法政大学オレンジの一戦は、法大が、RB星野凌太朗が4種類のプレーすべてでTDを挙げる「四刀流」の大活躍で、日大に競り勝った。

法政大学オレンジ○35-28●日本大学フェニックス
(2021年10月3日、アミノバイタルフィールド)

 甲子園ボウル出場35回の日大と、17回の法大。関東の覇を競ってきたライバルの秋シーズン67回目の対戦は、RB星野をキーに、ビッグプレー、スペシャルプレーを連発した法大が勝ち切った。

 先制したのは日大。第1Q4分過ぎのパントで、WR山下宗馬が70ヤード以上を快走して、リターンタッチダウン(TD)を決めた。
 法大は、第1Q10分にゴール前オフェンスでTDを狙って4thダウンギャンブル失敗。しかし、直後の日大オフェンスで、QB金澤檀のパスを、法大LB本田瑛寛がインターセプトしそのままリターンTD、同点とした。
 日大は第2Q5分、K高橋寛太のフィールドゴール(FG)で3点をリードしたが、法大は同8分、QB平井将貴からピッチを受けたRB星野がスペシャルプレーのパス。TE中木隆平がエンドゾーンでキャッチしてTDとなり、14-10と法大が逆転した。
 日大は前半残り32秒から、K高橋がFGを決めて13-14としたが、法大は残り16秒から、またスペシャルプレー。QB平井からポストを走ったWR小山昭瑛にパスが通ったが、次の瞬間追走してきたRB星野にバックワードパス。星野が右サイドラインを駆け上がってTDとした。
 法大が21-13とリードして後半へ折り返した。

第3Q10分、日大はQB金澤からWR山下へ33ヤードのパスが決まってTD。さらに2ポイントコンバージョンを決めて21-21の同点とした。
 しかし、法大からまたもビッグプレーが飛び出す。RB星野が直後のキックオフで97ヤードのリターンTD。再び7点をリードした。
 さらに直後の日大のオフェンス、追う展開のQB金沢に若さが出た。自陣内で、法大ディフェンスのパスラッシュに会い、左サイドラインに逃げながら、バックハンドのパス。外に投げ捨てればよい場面だったが、レシーバーがいたために通そうとしてインバウンズに投げたボールを、法大LB片山文也がインターセプトした。
 法大はこのチャンスで確実にボールを前進させると、第4Q1分に、QB平井からピッチを受けたRB星野がエンドゾーン右に飛び込んで、リードを2ポゼッションとした。
 日大は、第4Q8分にRB柴田健人がランでTDを返したが、反撃もここまで。
 法大が秋シーズン、2017年以来の日大戦勝利となった。日大は、9月1日に就任した平本恵也ヘッドコーチの初戦が黒星となった。
 法大勝利の立役者は、リターン、ラン、パス、パスレシーブの4種のプレーでTDを記録した「ジョーカー」星野。キックオフリターンで3回186ヤード1TD、ラン13キャリー57ヤード1TD、パス1回4ヤード1TD、レシーブ3回118ヤードで1TDという成績だった。

【法大vs 日大】法大のビッグプレー攻勢に抗しきれず、初陣を飾れなかった日大の平本HC(中央)=撮影:北川直樹

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