close

2021-10-17

【ボクシング】亀田和毅が12月にWBA挑戦者決定戦。元王者パレホとメキシコで対戦

ジェロム・チーフトレーナー(左)と、フロイド・メイウェザー・シニアと

全ての画像を見る
ふたたび世界王座復活への第一歩──。元WBOバンタム級、WBCスーパーバンタム級暫定王者の亀田和毅(30歳、3150ファイトクラブ)が12月4日(日本時間5日)、メキシコ・エルモシージョでWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に出場することが17日、発表された。対戦相手は元WBAバンタム級暫定王者のヨンフレス・パレホ(35歳、ベネズエラ)。亀田のランキングは6位、パレホは10位だが、WBAの指名によるもの。亀田はTMKプロモーションと契約して、この試合を行う。

写真_本人提供

 2019年7月、当時正規王者だったレイ・バルガス(メキシコ)とのWBCスーパーバンタム級王座統一戦に判定負けして以来の、世界王座復帰へのチャンス到来だ。
 兄・興毅氏が会長に就任してプロ加盟した3150ファイトクラブ所属となって、今年5月に2年半ぶりに国内リング復帰。ノーランカーの三宅寛典(ビッグアーム)にダウンを奪われる“不覚”を喫したものの、8回判定勝利を収めていた。

 対するパレホは、2014年8月にルイス・イノホサ(ドミニカ共和国)との決定戦に勝ってWBAバンタム級暫定王座を獲得。ザナト・ザキヤノフ(カザフスタン)に敗れて奪われた1敗、ウーゴ・ルイス(メキシコ、2012年3月)、ライアン・バーネット(イギリス、2018年3月)、そして現WBC&WBA王者ブランドン・フィゲロア(アメリカ、2019年4月)と負けた4戦はすべて世界王者に喫したもの。24勝(12KO)4敗1分の右ボクサーファイターだ。

スピードは健在。プラスアルファはどうか
スピードは健在。プラスアルファはどうか

 今年8月から、アメリカ・ラスベガスのメイウェザー・ボクシングクラブでトレーニングに励んでいる和毅は、パレホの印象について「経験のある選手。上手いボクサー」と語るが、「コロナ禍に振り回されましたが、ようやくチャンスが巡ってきました。勝てば次はスーパー王者のムロジョン・アフマダエリフ(ウズベキスタン)への世界挑戦になると思いますので、必ず勝って次に繋げたい。絶対にものにしたいです」とモチベーションを上げている。

 左ジャブの速射とアウトボクシングが最大の武器である和毅。ラスベガスで鍛えて、どれだけのプラスアルファがなされているかが注目。これまでどおり、速く動いてポイントアウトするボクシングに磨きをかけているのか。それとも、ジャブからつなぐ右、さらにコンビネーションを続けるボクシングか。スピードを多少セーブして強打を放つのか。
 懐の深いバルガス相手では本来のボクシングは機能しなかったが、パレホとは相性は悪くなさそう。無敗のスーパーチャンピオン、アフマダリエフ戦に向かうためにも、勝利はもちろんのこと、可能性を感じさせる試合を期待したい。

 なお、試合はYouTubeの『亀田和毅チャンネル』でライブ配信される。
タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事