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2021-12-31

ダンプ松本が1988年の引退試合で長与千種とタッグを結成!【週刊プロレス】

試合後のコメントにはライオネス飛鳥、大森ゆかり、ダンプ松本、長与千種がそろって登場

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 1988年2月25日、全日本女子プロレス川崎大会でダンプ松本が引退試合をおこなった。

 ダンプは同じく引退試合の大森ゆかりとのドリームコンビで“クラッシュギャルズ”長与千種&ライオネス飛鳥と対戦。4人全員が流血の乱闘となり、13分50秒、無効試合で終わった。

 しかし、それで引退試合の幕は降りなかった。まずマイクをつかんだのはダンプだ。

「今日で終わりだ。長与、来い!」

 この「来い」は“向かって来い”ではなく“歩み寄って来い”という意味。怨敵の意外なアピールに長与もマイクで返す。

「よし、本当のプロレスを見せてやる! 私たちだけしかできないプロレスを見せてやる!!」

 絶叫する長与に続いて、大森が珍しくマイクを持って「飛鳥、立て。一緒にやろう!」。ダンプが長与の腕を引いて、青コーナーを背に立った時、飛鳥が「(昭和)55年組にしかできないプロレスを、これから見せるぞ!」と締めくくった。

 こうして長与&ダンプvs飛鳥&大森の5分間のエキシビションマッチが急きょおこなわれることに。4人とも2試合、なおかつ流血ということでスタミナを消耗していたが、力の限りファイト。長与とダンプはダブルのラリアットや、ダンプが押さえる大森にコーナーから長与がエルボーを落とす合体技を見せた。

 最終的には時間切れ引き分けとなったが、長与とダンプは試合後に握手して、ダンプが長与を抱きかかえて4000人(超満員)の大声援に応えた。ダンプと大森はクラッシュの2人から花束を贈呈されたが、涙はなし。

 バックステージでの会見場にダンプは「どうだ、泣かなかっただろ!」と言いながら登場。長与との初タッグの感想を聞かれると「WWWAタッグ王座を狙いたかった」とジョークで返し、さらには「この4人で歌でも出そうかな。『あの時はゴメンね』っていうタイトルで」と早くもタレントぶりを発揮。引退後のダンプと大森は同じ事務所で芸能活動をスタートさせた。
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