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2021-10-29

【ボクシング】井上尚弥が12月14日に防衛戦。強打のタイ人と対戦

KO率8割近いディパエンとの防衛戦を発表した井上(左が真吾トレーナー、右は大橋秀行会長)

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 WBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン、井上尚弥(大橋)は29日、オンラインで会見を開き、12月14日に東京・両国国技館で、IBF6位にランクされるアラン・ディパエン(タイ)相手に防衛戦を行うと正式に発表した。WBA6度目、IBF4度目の防衛戦となる井上の日本リング登場は2年ぶり。

 巷間、すでに流れていた情報とは言え、正式に発表されたことで、試合はいよいよ本格的に動き出した。WBCのノニト・ドネア(フィリピン)やWBOのジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との統一戦ではなくとも、遠くラスベガスから送られてくる映像ではなく、テレビなどで見るとしても、同じ日本で、パウンドフォーパウンド最強候補の同胞が戦う。それも2年ぶりとなると、なお期待度は上がる。

「2年ぶりの日本の戦いということでモチベーションが上がり、来年の春には統一戦などビッグマッチが実現すると聞いているので、そちらでもモチベーションは上がっています」

 井上はその心の中に燃える火をそう表現した。大きな望みは後回しにしても、まずは応援してくれる日本のファンのために戦いたい。「ほんとうはもっとたくさんの人の前で戦いたかったのですが、この状況下、限られた人の前でというのは残念です」。コロナ下のもとで、チケットは5000枚ほどになるという。

2年ぶり日本に登場する井上。ビッグマッチへの大事な前哨戦にもなる
2年ぶり日本に登場する井上。ビッグマッチへの大事な前哨戦にもなる

 対戦相手の研究は今からの作業になる。試合の映像はまだしっかりとは見ていない。戦力を事細かに分析し、「いつものように打たせずに、相手にしっかりとダメージを与えていく」(真吾トレーナー)戦いを完成させるには、十分に時間はある。

 大橋秀行会長によれば、最初にディパエンは出場可能と確認した上で、さらに上位ランカーのゲリー・アントニオ・ラッセル、ラウジー・ウォーレン(いずれもアメリカ)らと交渉したが不調に終わり、ディパエンに舞い戻ったという。だからと言ってケンナコーン・GPPルーカイムックという別名を持つ30歳のタイ人は油断ならぬ対戦者だ。

 記録上では2年前に国際式で初めて戦い、ここまで14戦12勝(11KO)2敗。わずか3戦目でロシアに遠征して判定負け。もうひとつの敗戦もイギリスで不敗のホープに惜しくも1-2判定を落としたもの。その間の2019年6月には来日し、前年の新人王、荒川竜平(中野サイトウ)に2ラウンドTKO勝ちを収めている。距離感に長け、カウンターもうまく、パンチも一級品だ。荒川を倒した豪快な右オーバーハンドの連打は印象的だった。

 井上の戦力が上なのは確かだしても、ひとつのミスが命取りになりかねないスリリングな戦いになるのは間違いない。

 なお、同じカードではWBA世界ミニマム級タイトルマッチ、チャンピオンのウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)対同1位、谷口正隆(ワタナベ)が組まれるほか、大橋ジム自慢の新鋭群から武居由樹(2戦2勝2KO)、松本圭佑(3戦3勝3KO)が出場する。

写真(代表撮影)◎島崎(スポーツニッポン)

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