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2021-11-05

【ボクシング】仕切り直しの王座決定戦 芝と岩田がともに勝利宣言

前日計量をクリアし、気合を見せる芝(左)と岩田(写真提供/帝拳ジム)

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あす6日、東京・後楽園ホールで行われる日本ライトフライ級王座決定戦の前日計量は、同級1位の芝力人(26歳=真正)、2位の岩田翔吉(25歳=帝拳)ともリミットの48.9キロでパス。計量後、個別にオンラインで会見し、それぞれ勝利を誓った。

 もともとは9月11日に行われるはずだったこのカード。前日計量後に岩田の新型コロナウイルス陽性が判明し、中止となっていた。2か月を経ての仕切り直しに、岩田は「前回よりコンディションはいい」と自信を見せた。前回は3日間くらい落ち込んだというが、無症状だったことと、10日間の隔離期間中に新たな日程が決まったことで「悩んでいる暇もないくらい」の勢いでコンディションを作り直してきた。

「日本タイトルに向けての準備を2回できたと考えると、自分のキャリアの中でプラスになった。スパーリングでも、今まで見せてこなかった動きを自分のものにできた」と岩田。芝戦は、2階級世界王者の粟生隆寛さんがトレーナーとして迎える初のタイトルマッチでもある。同トレーナーのもと、2か月の間に攻撃のバリエーションを増やしたという岩田は「悔いのないように、やることはやってきた。熱くなる試合をしてチャンピオンになりたい」とプロ7戦目の王座奪取へ意気込んだ。

 芝も前回、試合中止と聞いたときは「何も考えられなかった」と振り返るが、「仕方ないこと。やりきれない気持ちは向こうも一緒」と気持ちの切り替えは早かった。この2か月間は、岩田戦のイメージを「より鮮明にしてきた」と話す。

 この間には「生まれて初めて倒された」相手の矢吹正道(緑)が、寺地拳四朗(BMB)を破り世界王者に。リングサイドで見届けたという芝は「偉大なチャンピオンに刺激を受けた」と矢吹の強さに感服しつつ、世界チャンピオンという自身の目標を改めて明確にした。あすのタイトルマッチは「目標のために大事なステージ。全力で獲りにいく」と笑顔で勝利を宣言した。

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