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2021-11-20

【ボクシング】井上夕雅、熱戦制してユース王座獲得

井上(右)の強烈な右が森にヒット

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20日、兵庫・神戸サンボーホールで日本ユース・フライ級王座決定戦8回戦が行われ、日本ライトフライ級5位の井上夕雅(22歳=真正)が森青葉(21歳=泉北)に2-0の判定勝ち。2度目のユース王座挑戦でベルトを獲得した。

 9月に行われる予定が、森の新型コロナ感染で延期されたこのカード。パワーでまさる井上が初回から右ストレートを続けてヒットしたが、森は一歩も引かない。バランスのいいサウスポースタイルから3発4発と繰り出すコンビネーションで強気に対抗した。足もよく動き、リズムに乗った森のテクニカルな攻撃を、井上は高いガードと効果的な右で寸断。めまぐるしいペース争いが続いた。

 4回、森が左ストレートからラッシュを仕掛けるが、5回にはガードの下がった森に井上の右が強襲。7回は森が巧みに回り込みながら的確な連打を浴びせるが、ここでも終了間際の打ち合いで井上の右に効かされてしまう。迎えた最終回、森の左アッパーで井上が尻餅をついてカウントを取られるが、再開後は互いにのけぞり合う白熱の打撃戦。終了後、井上のダウンはスリップと訂正され、発表された判定はジャッジ一人が76対76としたが、残る二人は77対75、79対73で井上を支持した。

2度目の挑戦を実らせた井上。「学ぶ時間が増えて強くなれた」と延期をプラスにした
2度目の挑戦を実らせた井上。
「学ぶ時間が増えて強くなれた」と延期をプラスにした


 3年前、東京で石澤開(M.T)との壮絶な戦いに屈して以来、2度目の挑戦でユース王座を手にした井上は、15戦12勝(2KO)2敗1分。この試合が移籍2戦目だった。好センスで今後に期待を抱かせた森は、11戦7勝(1KO)3敗1分。

 竹原がアウェーで逆転TKO 原は大差判定

力強い連打で川島(左)を追い詰める竹原
力強い連打で川島(左)を追い詰める竹原

 セミファイナルのフェザー級8回戦では、日本スーパーバンタム級22位の川島翔平(29歳=真正)が1年ぶりの再起戦に臨んだが、竹原毅(26歳=協栄新宿)に7回2分33秒TKO負けした。

 これが初のA級試合となる竹原は2回、川島のコンビネーションからの左でキャンバスに手をつきダウン。しかしサウスポースタイルからのパワフルな前進で川島を追い詰めていき、6回にはボディ連打でダメージを与える。7回も竹原のボディ中心の猛攻で、川島は防戦一方。最後は左ストレートを顔面に決めたところでストップとなった。2019年の東日本新人王、竹原は8戦7勝(2KO)1敗。川島は26戦18勝(4KO)6敗2分。

原(右)の的確な右が福田に決まる
原(右)の的確な右が福田に決まる

 スーパーフェザー級8回戦は、原優奈(27歳=真正)が福田星河(22歳=エディタウンゼント)に3-0の判定勝ち。技術で上回る原は多彩なパンチとディフェンスワークでリードを広げたが、福田も最後までしぶといアタックを続けた。判定は80対72が二人、79対73が一人。移籍第1戦を飾った原は13戦10勝(5KO)2敗1分。福田は8戦6勝(1KO)2敗。

写真/石井愛子

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