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2018-10-04

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松本朋幸(ファイヤープロレスリング総監督)×KUSHIDA ファイプロ愛が未来への懸け橋となる!

▲ファイプロの独特なロックアップの動作を再現したKUSHIDA(右)と松本総監督

ファイヤープロレスリングワールド 開幕Special!
―後編―

新日本プロレスとのコラボ実現!!

“伝説のプロレスゲーム”として1990年代から多くのプロレス&ゲームファンを虜にしてきた“ファイプロ”の12年ぶりの新作『ファイヤープロレスリング ワールド』が、8月9日に発売された。ファイプロ愛を公言する新日本プロレス・KUSHIDAと同ゲームの松本朋幸総監督が特別対談。前編に続いての後編では、今作のいろいろな遊び方について、さらには未来のプロレス界へのファイプロの持つ可能性などについて語り合った。

取材構成・市川 亨/撮影・山口高明/特別協力・スパイク・チュンソフト、新日本プロレスリング

―松本さんは実際のプロレスの試合もご覧になっていると思うんですが、実際の試合を見ながらゲームに生かそうと思うようなところはありますか?

松本 ファイプロって、20年ぐらい前のプロレスを再現しているゲームで、ちょっと古いんですよね。むかしだったら沸いていたであろう展開とかでも、いまは試合の序盤でやっていたりとか。そういう古臭さを、もうちょっといまのプロレスに合わせていきたいなと、会場に行くたびに思っていますね。たとえば飯塚選手みたいに観客席を練り歩いたり、入場でもっといろいろやりたいっていう人もいるでしょうし。プロレスの入場って、すごく大事じゃないですか? だからあそこでもっといろいろやりたいなって。

KUSHIDA(以下、K) 確かにやりようはありそうですよね。

松本 なので今回、下準備として、観客をプロレスラーのパーツで作ってあるんですよ。というのは、将来的に(レスラーが)観客をつかんだりとか、そういう新しい遊びみたいなものを入れつつ、進化をさせていかなきゃなと。

―実在している団体を登場させるとなると、その団体のファンも満足させないといけないという難しさも出てきますよね。

松本 出てきますよね。でも、ファイプロをずっとやってきて思うんですけど、どこまでやっても、なにをやっても、きっとファンは満足しないんですよ。でも、いまのゲームの良さって、アップデート(機能、操作性などを改善、更新していく)を掛けられるんですよね。いまは売っておしまいのゲームではないので、だからファンの人の意見を聞きながらアップデートを掛けて、永遠にファイプロを作っていきたいですね。

 永遠にアップデートはできるものなんですか?

松本 やろうと思えばですね。たとえば今回はストーリーモードで2017年のヘビー級編っていうのが入ってるんですけど、1500円ぐらいで2018年版のストーリーモードを出しますとか。

 ボクが遊んでいた頃とはゲームの作りが…(笑)。

松本 いまはそういうのが主流になっているので。ちゃんと(アップデートするときは)LANケーブルをつないでくださいね。

 WiFiでもいいんですよね?

松本 WiFiでもいいです(笑)。

―アップデートをすることによって、一つのゲームをずっと遊び続けられるのはスゴいことですね。

松本 今回、新しいのを出すってなったときに、12年前のリターンズ(ファイプロ・リターンズ/05年9月発売)でいままで遊んでました、やっと新しくなるっていうご意見をいっぱいいただいたので。こちらがアップデートをしなくても自由に遊んでいただいていた方がいっぱいいたんですけど、今回は定期的に(アップデートで)いろいろと変わっていくので、きっと喜んでいただけると思います。

―ほかに今作での売りはどのようなものがありますか?

松本 今回、一番おもしろくなったのが、これもオンラインの要素なんですけど、自分が作ったレスラーをみんなで共有できるんですよ。ファイプロ専用のサーバーがありまして、いままで通りエディットレスラーを作って、それを(サーバー上に)アップすることができるんですよ。そうすると世界中の人がそれを見て、これいいじゃん!ってなったら、ダウンロードできるっていう。これは無料でできます。 

 無料でできるんですね。

松本 Steam版(パソコンでのダウンロード販売/今作のアーリーアクセス版を昨年7月発売)を発売したときは、リリース3日後ぐらいには数千体のレスラーが上がってましたね。

―自分がエディットモードで作ったレスラーを世界中の人が使ってくれると。

松本 可能性はもちろんありますね。どれぐらいダウンロードされたかっていうのも分かりますし。あと今回はリングのデザインも変えられるので、架空の団体を作るという意味においても、今回のファイプロ・ワールドは相当自由が利きますね。

「プロレスのいかがわしさ、おもしろさを、ファイプロをやるとあらためて気づける」
(KUSHIDA)

 海外でも(ファイプロの)広がりはスゴいですか?

松本 スゴいですね。

 インターネットの時代になる前の話なんですけど、海外に行ったときに“オレはいつかベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに出たいんだ”っていう選手が、(スーパージュニアの試合を)VHS(ビデオ)にダビングして持ってたんですけど、それといっしょでファイプロのゲームソフトも移植版なのかなんなのか分からないですけど、持っている人がいて、海外のプロレスマニアの間では、“神ゲーム”だって言われてたんですよね。

松本 少なくとも前作のリターンズに関しては、海外の方が4倍ぐらい売れてますね。

松本 スーパージュニアもそうですけど、メイド・イン・ジャパンの繊細な作りというか。最初から必殺技が繰り出される大味的なゲームではない、日本が誇るものだと思いますね。あと、ゲームをきっかけでプロレスラーになる人もいますからね。

―とくにファイプロをきっかけでプロレスを知って、レスラーを目指したという選手は多いですよね。

 むかしタイガーマスクもアニメで見て、(プロレスのリングに)実際にいるんだってなって、どハマりした人もいるように、ファイプロの場合もそれになりえますからね。ゲーム好きの人が、プロレスラーは本当に実在するんだって思えるぐらいにおもしろいゲームだから、ゲームが盛り上がれば盛り上がるほど、プロレスの底辺も広がる感じがしますね。  

―2018年をきっかけにプロレスラーになりたいという人が増えることもあるかもしれないですね。

松本 それは最高ですね。

 いま小学生あたりでプレステ4で遊んでいる子たちにはすごく影響があるかもしれないですね。

松本 たぶん(むかしファイプロをやっていた人はいま)40代前後だと思うんですけど、その人たちの子どもたちがいま、まさに中学生ぐらいだと思うので。お父さんが遊んでいるのを見て、なにそれってなって興味を持ってもらって、そこから会場に足を運んでいただいてプロレスが広がっていけば、お互いにウイン・ウインな関係になれるんじゃないかなと思います。

―今作は12年ぶりですけど、今後は時間を置かずにどんどんとアップデートしたもので楽しんでいってほしいと。

松本 そうですね。できうる限り更新をかけていきたいと思ってますし、まだリリース時期は未定ですけど、DLC(ダウンロードコンテンツ)と言って、追加コンテンツが3つぐらい控えてますので、それも楽しみにしていただけたら。

 それはダウンロードしたら、どの程度、変わるものなんですか?

松本 だいたいモードの追加とかですね。技をちょっと追加しますぐらいだったら無料でやるんですけど、たとえば今度、直近であるのはジュニアヘビー級のストーリーモードと選手の追加っていうのがあって。価格はまだ未定なんですけど、1000円から2000円の間ぐらいでダウンロード版を買っていただければ、本体の方で選手が増えて、ストーリーモードが追加されてっていう。どんどこどんどこ遊ぶモードが増えていくので、永遠に遊べるっていう。

―実際のリング上でリンクしていくわけですね。

松本 そうですね。追っていかないとコラボした意味がないので。

 いまの時代、SNS、ネットとかで切り取られると、プロレスも大技ばっかり切り取られてしまうんですよ。地上波の中継も30分とかだと、序盤の攻防は一切カットとか、入場もないことがあるんですよね。そういうのを見て子どもたちがプロレスおもしろいってなってしまうので、そういうのはどうしたもんかっていうジレンマがあるんです。そういうなかでファイプロが2018年に発売される歴史的意義っていうのはスゴくあるんじゃないかなって。ボクがプロレスをファイプロで学んだっていうのも、子どもの頃に全然プロレスを知らない友だちを呼んで対戦相手になってもらっていっしょにやっても、おもしろくないんですよ。なんでかっていったら、そいつは本気で勝ちに来るから。

松本 (ロックアップで)組まない人とかいますもんね。ずっとローキックを出してきたりとか(笑)。

 そういうゲームじゃないよっていう(笑)。プロレスのいかがわしさだとか、おもしろさを、ファイプロをやるとあらためて気づけると思いますよ。なので、ぜひ買っていただいてどハマりしてもらって、ファイプロのおもしろさ、プロレス本来の興味深さを再発見できるいい機会だと思いますね。新日本の等々力の寮に1パック買って、夜のイメージトレーニング用の教材として置いておかないといけないですね。そこからインスピレーションを受けて新しい技を開発したりね。ボクはもう実は、新技を開発してあるので。

松本 え、本当ですか?

KUSHIDA、ゲーム用の新技をすでに開発済み!?

―ファイプロ用に新しい技を開発したんですか?

 はい、開発しました。アップデート用で…。

松本 そうですね。

 タイトルマッチとかのときに、(ファイプロとの)合同練習みたいな感じで、リリース(発表)と同時にアップデートみたいな。先に敵に教えちゃうことになっちゃいますけどね(笑)。

―ゲームに収録されるなら、新しい技を開発しようという選手も出て来るかもしれないですね。

松本 そういうふうになったら、ボクらは嬉しいですけどね。

新日本プロレス選手の肉声も収録!

新日本プロレス実名39選手が登場し、肉声も収録。選手の息づかい、掛け声、アノ名言もリアルに再現!

新日本登場39レスラーリスト!

〈本隊〉
棚橋弘至、柴田勝頼、天山広吉、中西 学、小島 聡、マイケル・エルガン、ジュース・ロビンソン
スーパー・ストロング・マシン、永田裕志、真壁刀義、本間朋晃、田口隆祐、KUSHIDA、 川人拓来、北村克哉、岡 倫之、飯伏幸太

〈CHAOS〉
オカダ・カズチカ、後藤洋央紀、石井智宏、矢野 通、YOSHI-HASHI、外道

〈LOS INGOBERNABLES de JAPON〉
内藤哲也、“キング・オブ・ダークネズ” EVIL、SANADA、BUSHI、髙橋ヒロム

〈鈴木軍〉
鈴木みのる、TAKAみちのく、ザック・セイバーJr.、飯塚高史、タイチ、金丸義信
エル・デスペラード

〈BULLET CLUB〉
ケニー・オメガ、バットラック・フアレ、タマ・トンガ、タンガ・ロア

PROFILE

松本朋幸
まつもと・ともゆき/『ファイヤープロレスリング ワールド』総監督。『ファイヤープロレスリング(以下、ファイプロ)』を作りたくてゲーム業界に飛び込み、『ファイプロG』にてシナリオ、企画を担当。その後、ワンダースワン版や、他のプロレスゲーム開発に携わる。自身の看板タイトルである『喧嘩番長』では、『ファイプロ』愛をいかんなく発揮。

KUSHIDA
クシダ/本名・櫛田雄二郎。1983年5月12日、東京都大田区出身。2005年9月、メキシコでデビュー。ハッスル、SMASHを経て、11年に新日本入団。IWGPジュニア王座5度戴冠、スーパージュニア2度優勝。175㎝、85㎏。

FIRE PRO WRESTLING WORLD
ファイヤープロレスリング ワールド
PlayStation®4

通常版:5,800円+税(※税込6,264円)
限定版:新日本プロレス PREMIUM EDITION
9.800円+税(※税込10,584円)
公式サイト:http://www.spike-chunsoft.co.jp/fireproworld/
© Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.
© New Japan Pro-Wrestling Co.,Ltd. All right reserved.
※「PlayStation」は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。
※その他、記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

〈限定版〉
ファイヤープロレスリング ワールド 新日本プロレス PREMIUM EDITION
9.800円+税(※税込10,584円)
※新日本プロレスとのコラボグッズ3点付き
〈本体+シーズンパス(DLC3種のセット)〉
ファイヤープロレスリング ワールド デジタルデラックスエディション
ダウンロード版 10,584円(税込)
※購入特典として、オリジナルテーマが付きます。〈限定版〉

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