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2022-01-23

【NFL】ベンガルズ、サヨナラFGでAFCチャンピオンシップへ QBバロウが9サック浴びながら奮闘

【ベンガルズ vs タイタンズ】第3Q、ベンガルズQBバロウが自らボールをキープしてファーストダウンを奪う=photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLは、現地1月22日(日本時間23日)からプレーオフのディビジョナルラウンドに突入。AFCのベンガルズ対タイタンズは、ベンガルズが試合最後のプレーでサヨナラフィールドゴールを決め、AFCチャンピオンシップ進出を決めた。ベンガルズがプレーオフアウエーゲームで勝利はチーム史上初めて。AFC第1シードのタイタンズは初戦で姿を消した。(写真はすべてGetty Images)

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AFCディビジョナルプレーオフ
シンシナティ・ベンガルズ○19-16●テネシー・タイタンズ
(2022年1月22日 ナッシュビル ニッサン スタジアム)
【ベンガルズ vs タイタンズ】2試合連続で4FGを決め、ベンガルズを勝利に導いたKマクファーソン=photo by Getty Images(BBM-Sports)
 ベンガルズが、2試合連続で、接戦をものにした。QBブーマー・アサイアソンを擁してスーパーボウルに進出した1988年シーズン以来33年ぶりのAFCチャンピオンシップ進出を決めた。

 ヒーローとなったのはK(キッカー)のエバン・マクファーソン。FGは4回蹴って4回成功。52ヤードのサヨナラFGを含め、54ヤード、45ヤード、38ヤードと、距離のあるトライをすべて完璧に決めた。レイダース戦に続く1試合4FGで、プレーオフで2試合連続4FGを決めた史上初めてのキッカーとなった。

 ベンガルズのQBジョー・バロウは、序盤からタイタンズのパスラッシュに苦しめられた。9回サックされ計68ヤードのロス。ただし、ファンブルは一度もなく、レギュラーシーズン第13週以来7試合ぶりに喫したインターセプトもレシーバーが弾いたボールを奪われたもので、バロウの責任は薄かった。
【ベンガルズ vs タイタンズ】タイタンズディフェンスのプレッシャーに苦しんだQBバロウ=photo by Getty Images
 パスは348ヤード、成功率は75.6%で、TDパスはなかったものの、オフェンスをコンスタントにドライブし続けた。
 マクファーソンのサヨナラFGをセットアップしたのもバロウだった。試合残り20秒でタイタンズからインターセプトで攻撃権を奪うと、自陣47ヤードからの1stダウンで、WRジャマ―・チェイスへ19ヤードのアウトパスを完ぺきなタイミングでヒット。チェイスは外に出て時計を止めた。この段階でベンガルズの歴史的勝利の可能性は限りなく大きくなった。

タネヒル3インターセプト、王様ヘンリーもスピードなく

 12勝5敗で、AFC第1シードだったタイタンズ。復帰したオフェンスの大黒柱、RB「キング」デリック・ヘンリーは、負傷前よりも明らかにスピードが落ちていて、万全な状態ではないのは明らかだった。第2Qにランで1TDを奪ったものの、ベンガルズセカンダリーのランサポートで止められるシーンもしばしばだった。
【ベンガルズ vs タイタンズ】=photo by Getty Images
 QBライアン・タネヒルは、3インターセプトを喫した。第1Q、オフェンスのファーストプレーがインターセプト、第4Q残り20秒のオフェンス最後のプレーもインターセプトだった。ディフェンスのカバーリードが甘く、狙ったレシーバーに、しっかりベンガルズディフェンスが付いている状態でも、投げ込んだ。最後のインターセプトも、レシーバーをマンツーマンでカバーしていたベンガルズCBイーライ・アップルによって弾かれたボールを、LBローガン・ウィルソンが奪ったものだった。

 タイタンズディフェンスは、DTジェフリー・シモンズの3サックを筆頭に7人で9サックをベンガルズQBバロウに浴びせ、パスTDを許さなかっただけに、悔いの残る敗戦だった。 

 タイタンズは、これで3年連続プレーオフ敗退。この2年は初戦での涙を飲む結果となった。
【ベンガルズ vs タイタンズ】=photo by Getty Images

【小座野容斉】

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