社会人アメリカンフットボール・Xリーグのワイルドカード(WC)プレーオフ、オール三菱ライオンズとアサヒビールシルバースターの一戦はオール三菱がアサヒビールを破って、ジャパンXボウル(JXB)トーナメント準決勝に進出した。先制したオール三菱が、試合を通じて主導権を握り、危なげなく勝ち切った。

【オール三菱 vs アサヒビール】密集を抜けて走るオール三菱のRB北条。早大出身の2年目で、小柄ながら力強い走りが持ち味だ=2018年11月4日 撮影 YoseiKozano
1年前、同じWCの舞台で対戦して以来となった両チームの試合は、スコア以上に、現在の力量差を感じる結果となった。
オール三菱はファーストドライブから、連続でファーストダウンを更新、QB谷口翔真のパスでタッチダウン(TD)を奪った。8プレー80ヤードのドライブだった。次のオフェンスシリーズでも11プレー52ヤードを前進、開始位置が自陣深くだったのでパントで終わったが、オール三菱サイドラインは十分な手ごたえを感じていたに違いない。
アサヒビールは、第2クオーター(Q)にRBジョナ・ホッジスの61ヤードビッグゲインなどで攻め込んで2本のFGを返し、6-7と詰め寄って後半へ折り返した。しかし、結果的にはこの2回のチャンスでTDを取り切れなかったのが響くことになった。

【オール三菱 vs アサヒビール】ラン108ヤード、パス71ヤード1TDでオール三菱オフェンスをけん引したエースQB谷口=2018年11月4日 撮影 YoseiKozano
オール三菱のオフェンスで始まった第3Q、QB谷口が、左のアウトサイドから中に切れ込んで59ヤードのロングゲイン、アサヒビールゴール直前まで攻め込む。ここでオール三菱はQBをランが得意な田中蔵馬にスイッチ。田中のランTDでリードを広げた。
勝負を分けたのはオール三菱の次のドライブだった。一度はパントに追い込まれながら、アサヒビールがパントの着地点で不用意に触りフリーボールにしてしまう。リカバーしたオール三菱が、アサヒビールゴール前16ヤードから再びオフェンスとなった。
アサヒビールディフェンス陣は必死の守りで、かろうじてFGに留めた。ゴール前の攻防は、オール三菱7回のプレーで7ヤードゲイン。しかし、時間を4分27秒も使っていた。
第4Q残り4分余りで、アサヒビールはオール三菱K谷澤隼人のFGをブロックして、最後の望みをオフェンスに託した。しかし残り1分49秒エンドゾーンまで23ヤードでフォースダウンギャンブルに失敗し、万事休した。
試合を通じて、オール三菱は、攻守ともにライン戦でアサヒビールを凌駕しており、それがそのまま展開に現れた。
特にオフェンスはインサイドのゾーンブロックが強力で、QB谷口、RB小形亮介の両エースに加え、RB北条淳士が活躍。オール三菱はオフェンス55プレー中47回でランを選択、10人のランナーで227ヤードを記録した。

【オール三菱 vs アサヒビール】インサイドを突いて走るオール三菱のRB小形。ロングゲインはなかったが、ボールを持つと確実に前進した=2018年11月4日 撮影 YoseiKozano
オール三菱はディフェンスでも、アサヒビールRBホッジスのランを第2クオーターの61ヤード以外、ロスタックル3回、ゲインなし3回と「準完封」。成功率68%を超えたアサヒビールQB安藤和馬のパスも、要所では抑え込んだ。
ホッジスのランを封じられたアサヒビールは他にオフェンスの決め手がなく、レッドゾーン(ゴールまで20ヤード以内)に攻め込んだのは第2クオーターの2回にとどまった。

【オール三菱 vs アサヒビール】パスをキャッチして走るアサヒビールRBホッジス レシーバーとしては活躍したが本業のランでは封じ込まれた=2018年11月4日 撮影 YoseiKozano
オール三菱は、この2年間でアサヒビールと4回戦って3勝。1年前は、同じカードで勝利に感情を爆発させた選手たちだが、この日は控えめな喜びに終始した。自分たちのフットボールを信じて、プレーを遂行できたことを物語っていた。
次戦のJXBトーナメント準決勝(11月10日)の相手は、富士通フロンティアーズ。中5日でやってくる最強王者との戦いに、若き獅子たちの眼は向けられていた。

【オール三菱 vs アサヒビール】勝利にも落ち着いた様子の宮田主将(左)を始めとするオール三菱の選手たち=2018年11月4日 撮影 YoseiKozano
・試合を通じてランが出続けた。
・QBで斎藤(圭)が出場しなかったが
・リードした展開だったので、パサーの斎藤を出さなかったのか
・チーム内で競争が活発化してきたということか
・RBでは北条が良かった
・ディフェンスは
・シルバースターとは、去年は3回やって2勝。今年も勝利で一つ乗り越えた感があるか
・来シーズンから、X1スーパーでやることも決まった。
・チームを変えるため、一番苦労したのは何か
・レギュラーシーズン第4節の東京ガス戦で手痛い逆転負けを喫したが、その後のチームは
・レギュラーシーズン第3節の富士通戦では、第4クオーターに3TDと良いオフェンスができた。

【オール三菱 vs アサヒビール】アサヒビールRB柳澤の突進を食い止めるオール三菱ディフェンス陣=2018年11月4日 撮影 YoseiKozano
2025-12-15
箱根駅伝 2026完全ガイド(陸上競技マガジン1月号増刊)
PR | 2025-11-26
週刊プロレス読者&週プロmobileユーザーが選ぶ「プロレスグランプリ2025」投票受付開始
2025-11-24
【令和8年初場所予想番付】
2025-11-26
【アメフト】日大が上智大を35-6で下す 最終戦に向け課題も
2025-11-25
【新作情報】「2025BBMベースボールカードFUSION」2025年のプロ野球を振り返る総集編
2025-11-24
【アイスホッケー】スターズ神戸とアイスバックス⑤青山大基
2024-04-01
ベースボール・マガジン社の人工芝一覧、導入実績、問い合わせ先 [ベーマガターフ]
2025-12-15
箱根駅伝 2026完全ガイド(陸上競技マガジン1月号増刊)
PR | 2025-11-26
週刊プロレス読者&週プロmobileユーザーが選ぶ「プロレスグランプリ2025」投票受付開始
2025-11-24
【令和8年初場所予想番付】
2025-11-26
【アメフト】日大が上智大を35-6で下す 最終戦に向け課題も
2025-11-25
【新作情報】「2025BBMベースボールカードFUSION」2025年のプロ野球を振り返る総集編
2025-11-24
【アイスホッケー】スターズ神戸とアイスバックス⑤青山大基
2024-04-01
ベースボール・マガジン社の人工芝一覧、導入実績、問い合わせ先 [ベーマガターフ]