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2022-02-24

【ボクシング】「試合継続に最前の道を考えたい」。敗訴のJBCが会見

オンライン会見に臨んだ永田理事長

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元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟が、不当な処分により損害を受けたとして損害賠償を求めた控訴審判決で、東京高裁から総額1億10万円の支払いを命じられたJBC(日本ボクシングコミッション)が24日、オンライン会見。「試合を継続していくことが大切なので、最善の道を考えたい」と語った。

「JBC側の一部敗訴。この判決内容を残念に思っています」。会見に臨んだ永田有平理事長は開口一番にこう語り、JBCは亀田3兄弟をボクシング界から排除しようとしたわけではなく、あくまでも当時の亀田ジム会長のプロモーターライセンス更新についてのみの処分を主張。「実際、亀田サイドは会長(プロモーター)を代えたり、他のジムへの移籍を模索したりして頑張っていた」と当時の状況を説明し、JBCの判断の正当性を改めて述べた。

 しかし、この日下された判決は、JBCの主張を汲むどころか、当初から大幅に増加した賠償額というもの。「この金額には驚いている」と永田理事長は率直な感想を語ったが、「まだ主文しか把握していない。来週、判決文の内容が届くことになっている。内容を精査して、上告するかどうか、(JBCを)どう再生していくか、弁護士に相談して討議していきたい」と話した。

「当初の請求額、理事の解任等の和解案には応じられない」と強硬に走り、一審、二審と裁判は長期化。その結果、賠償額も倍増し、裁判費用もかさむばかり。「われわれの主張は正しいと思う。けれども、裁判結果は厳粛に受け止めたい」と永田理事長。JBCとしての国内試合管理という大きな職務全うを誓い、「試合を継続していくことが大切なので、日本プロボクシング協会(JPBA)とも協議して、最善の道を考えていきたい」と締めくくった。

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