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2022-04-10

「地元開催、1年延期、コロナ」元競泳日本代表の伊藤華英が東京五輪での競泳陣の不調を語る~リポビタン for Sports presents「The Deep」~

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スポーツライターの金子達仁(左)がパーソナリティーを務める「The Deep」第21回放送のゲストに登場したのは、2008年の北京オリンピックに出場した競泳元日本代表の伊藤華英さん(右)

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 4月10日(日)20:00~、スポーツライターの金子達仁氏がパーソナリティーを務めるニッポン放送のリポビタン for Sports presents「The Deep」の第21回放送で、2008年北京オリンピックの競泳100m背泳ぎで8位入賞の伊藤華英さんが登場した。

前回インタビューしたときはまだ競技を引退したばかりでした。その後、結婚などで人生は変わった?

「変わりました。見えていないことがたくさんあったんだなと思いました。当たり前にみんなやってるんだなと思うと、凄いなと思います」

昨年開催された東京オリンピックの印象を教えてください。


「競泳陣は大橋悠依選手が金メダルを2個獲ったけど、自己ベストではなかったです。平井伯昌コーチも言っていたように、本当にラッキーでした。実は、今大会のオリンピックでメダリスト会見の仕事していたんですけど、会見が少なかったので寂しかったです。あ、2人?って寂しい気持ちもありながら、この2人にはリスペクトの気持ちがあります」

周囲の期待と現実があそこまで乖離した原因は?

「みんな同じ条件ではあるんですけど、延期の影響は大きかったですね。競泳界はオリンピック期間を意識しながらいろいろ計画を立てています。合宿が多いのは特徴ですが、それができなくてコミュニケーションがとれず、世界の状況がまったく分かりませんでした。コロナの影響で世界大会がなく、どの選手が速いのか分からなかったです」

それが分かっていると、どういう状況になるんですか?

「この選手はこういう泳ぎをして、このタイミングで上がってくるなど特徴を把握できます。また、ライバルは何人くらいいて、準決勝、決勝に上がるところで、どう頑張ればいいのか、色々シミュレーションができるものです。でも、今回は自分のベストを尽くすことにフォーカスしなければいけなかったところで、プレッシャーが大きくなっちゃったかなと思います」

プレッシャーが大きくなると、どう影響するのですか?

「東京での開催なので環境要因などいろんなことが気になりがちです。たとえば海外でやっていたら、ある程度自分のペースで過ごして、情報をシャットアウトできます。でも、日本だとすべての情報が入ってきてしまう。それがプラスになる選手もいれば、そうではない選手もいます。自国開催は明暗が分かれやすい大会でもあると思いました。全体的に見れば凄くいい大会でした。メダル数もそうですし、パラリンピックでも日本人は凄く頑張ったと思います。競泳陣だけはちょっとメダルが少なかった…」

競泳陣のメダル予想はほぼみんな大外れでした。

「出なきゃいけない選手が出なかった。例えば私の後輩の松元克央はずっと期待されたいい選手ですが、予選落ちしてしまった。ビックリしました。少なくとも準決勝にはいけると思っていたので。目玉の選手が予選落ちすると、チーム内にもそういう雰囲気が流れてしまいます」


スタジオでオリンピックを戦う難しさを語った伊藤華英さん

過去のオリンピックの柔道だと、メダル本命の人が初日でこけると、続く選手たちもバタバタとこけてしまうことがありました。水泳もそういうことがあるのですか?

「ありますね。初日の例えば400m個人メドレーは凄く大事だと言われています。そこから空気が作られていくものです。シドニー・オリンピックのときに田島寧子さんが銀メダルを獲って、そこから空気がガラッと変わったという歴史が競泳界にはあります。やっぱり初日が大事だと常に私たちは言われてきています」

オリンピックで結果を出せない経験は伊藤さんもしている。大変?

「今、もう一回あのときの体でやるなら、色々対策できますが、世界の全選手が真剣に調整してくる大会の雰囲気は物々しい。世界水泳とは全然違います。今年の北京オリンピックで金メダルを獲った小林陵侑選手が“オリンピックには魔物がいると言われてましたが、魔物は僕でした”と言ってましたが、何かがいますね。魔物ではないと思うんですけど、4年に一回の独特のもの、今回は5年間隔でしたが、独特の周期の中で、33競技ありました。いろんな競技の選手が集まります。世界選手権は単一競技なので全然違います。また、オリンピックマークがいろんなところにあって目に入ってくるんです。他の大会は当然それがないけど、それを目にすることで何か緊張してしまう部分があります。出場が2回目の選手のほうがいい成績を残すケースが多いですよね」

現役時代は栄養摂取でどのようなことを意識していましたか?

「食事には気を使いました。まずは3食をバランスよく食べる。練習がきついときは、気持ち悪くてなかなかきちんと食べられない日もありました。それほど多くの量を食べられないので、みんなが帰っちゃった後も、最後まで残って食べているタイプでした。お盆には食事が一杯乗っているんだけど、いつまでかかるかなと思いながら食べてました。栄養補助食品も使いましたね」

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 寺川綾さんとのライバル関係など、伊藤さんの現役時代のエピソードなどをさらに詳しく聞きたい方、今回の放送を聞き逃した方は無料アプリ「radiko」でタイムフリー機能を使えば、放送1週間後まで聴取可能となる。


大正製薬
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リポビタン for Sports presents 「The Deep」
毎週日曜20時~絶賛放送中。
radikoで放送1週間後まで聴取可能。
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