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2022-05-11

【相撲編集部が選ぶ夏場所4日目の一番】照ノ富士、琴ノ若を下し立ち直りの気配

左上手をガッチリつかんで万全の体勢の照ノ富士が、琴ノ若を寄り切った

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照ノ富士(寄り切り)琴ノ若

3日目を終えて、全勝は平幕の5人。その中で番付が一番上の琴ノ若は初日から3大関に3連勝し、波に乗って横綱照ノ富士に挑戦した。過去は2回対戦(十両で1回)して、照ノ富士がいずれも組み止めて勝っている。琴ノ若がどういう攻めをするのかが注目された。

立ち合い、先に両手をついて待つ琴ノ若。モロ手突きから突き放そうとしたが、左足から踏み込んだ照ノ富士が当たり勝って前に出る。前に出ながら右を差すと、琴ノ若は左に回り込んで逃れようとするが、照ノ富士は左上手をガッチリつかんで万全の体勢。最後は腰を落として寄り切った。

まったく横綱に通じなかった琴ノ若は、「廻しを取らせたくなかったんですけど、先に取られてしまった。踏み込み負けしたので、まだまだだなあと思います。もっと力をつけて挑めるようにしたいと思います」と敗戦の弁。

モロ手突きでいった分、立ち合いの圧力が足りなかった。祖父の琴櫻のようなぶちかましを身につけたいところだ。

初日に何もできず敗れたときは、どうなることかと思われた照ノ富士だが、白星が良薬となって徐々に内容がよくなってきた。この日の立ち合いは4日間で一番よかった。

琴ノ若の挑戦を退けた照ノ富士は、「落ち着いてやれたかなと思います。毎日、自分の相撲を取り切るだけなので、変わらないですね」と淡々。

琴ノ若については、「力をつけてきている若い力士とやるのは楽しいし、燃えるものがありますね。勢いをもらうというか、『よし、やってやるぞ』という気持ちにもなりますから、どんどんそういう子が出てきてほしいですね」と余裕のコメント。

3大関がだらしないので、一人横綱が立ち直らないと場所が締まらない。下半身に不安があるだけに、馬力のある押し相撲相手に不安を残すが、私の中では照ノ富士が優勝候補筆頭に返り咲いてきた。

文=山口亜土

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