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2022-06-30

【BBMカードコラム(#2022-07)BBM広島東洋カープ ベースボールカード2022】塹江敦哉と末包昇大をカップリングさせた理由

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BBMカードの編集担当が自ら手がけたアイテムに込めた思いをお伝えする連載企画。
今回は「BBM広島東洋カープ ベースボールカード2022」です。



カープの投打を支える名コンビとなれ
 今回カープのコンボサインカードでは同じ背番号20を背負った永川勝浩 × 栗林良吏、正捕手の座を争うライバルでもある會澤翼 × 坂倉将吾をカップリングさせましたが、中継ぎエースの塹江敦哉とルーキー・末包昇大を組み合わせた理由が分かるでしょうか。この理由が分かる方は、よほどのカープファンか、あるいは香川県の関係者ではないでしょうか。そう、実は筆者も香川県出身なのです。

コンボ直筆サインカード 塹江敦哉 × 末包昇大
コンボ直筆サインカード 塹江敦哉 × 末包昇大

 塹江は高松北高、末包は高松商高の出身で、ともに1996年生まれ(塹江は1997年の早生まれ)の同級生なのです。末包が入団時に、その読みが「すえかね」という珍名であることが話題になりましたが、香川県ではそこそこある名前で同県出身者なら普通に読めるというのも他の地域出身の方は知らないトリビアかと思います。一方の塹江(ほりえ)もなかなかの珍名。ファンの方でも、この「塹」という漢字はパソコン上でどう打てば出るのか悩まれる方も多いのでは? この漢字は「ざんごう」と打つと「塹壕」と変換されますので、お試しください。

TC07 塹江敦哉
TC07 塹江敦哉

ルーキー限定直筆サインカード 末包昇大
ルーキー限定直筆サインカード 末包昇大


 わたしの調べた範囲では2人の公式戦での対戦はなかったようですが、同じ高松市内の高校でしたので、頻繁に練習試合で対戦していたのではないでしょうか。高卒で入団した塹江に対して末包は大学・社会人を経て、7年遅れのプロ入りでしたから、さぞかし感慨深かったことでしょう。

 筆者は大学時代の末包を覚えています。東都大学野球のリーグ戦の速報を見ていると「お、東洋大の選手に高松商高出身の選手がいるぞ。末包というのは香川らしい名前だな」と思ったのですが、同選手はあまり活躍することなく4年間を終えたのでした。

 筆者は彼のキャリアはそこで終わったと思っていたのですが、その3年後、突然「末包」の文字がスポーツ紙誌に載り、「あの高松商高-東洋大の末包は野球を続けていたのか!」と驚いた次第。21年の社会人日本選手権で大阪ガスの四番に座り、同社を優勝に導いたのです。東都リーグで通算6安打(ホームラン0)、打率.162だった打者が社会人に進んでいようとは…。そして、そこからプロ入りまで果たしてしまったのですから、ビックリです。

 しかし、彼の大学同期には上茶谷大河(DeNA)、甲斐野央(ソフトバンク)、梅津晃大(中日)、中川圭太(オリックス)、藤井聖(楽天)がおり、末包で6人目のプロ入りというのも、なかなかないことです。

開幕スタメンを果たし、序盤は活躍した末包も5月は打撃不振で同月下旬に降格してしまいましたが、そろそろ一軍に返り咲いて欲しいところ。塹江との同郷・同年齢のコンビでカープを引っ張ってもらいたいですね。(しゅりんぷ池田)

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