17日発売のボクシング・マガジン9月号には、3階級制覇世界チャンピオンで現在WBC世界ライト級4位にランクされるホルヘ・リナレス選手(帝拳/ベネズエラ)のインタビューが、4ページにわたって掲載されます。ご存知のように、リナレス選手は試合出場にむけたPCR検査を受け、陽性と判定されました。本誌に情報がもたらされた8月7日には、夏期の特別進行によってすでに印刷段階に入っていました。ただ、「やむをえない掲載」とは本誌は考えておりません。インタビューの内容も、アグレッシブな姿勢が際立つものです。また、リナレス選手はまったくの無症状で、再検査で陰性が確認できれば、しばらく自粛期間の後に、再びフル回転でのトレーニングも可能な状況と考えています。8月22日には35歳になるリナレス選手ですが、新型コロナウイルス感染は、キャリアの危機ではなく、今後の活動への大きなモチベーションになるはず。ボクシング・マガジン9月号の記事も、新生リナレス選手へのエールになると確信しています。
上写真=8月28日のフォルトゥナ戦へと快調に準備を進めていた
リナレス選手の取材は7月29日に写真撮影、31日に北村千鶴氏によるインタビューを行いました。予定どおりであったら、8月28日にアメリカ・カリフォルニア州インディオでWBC世界ライト級1位で、暫定王座を含めれば2階級制覇を達成しているハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)と対戦することになっていて、トレーニングには持ち味の切れ味と、ときどきに力強さも加味されて、まさしく熟成期にあるボクサーの充実を感じさせてくれました。
スペイン語によるインタビューは、2日前に目撃したトレーニング以上に勢いに満ちたものでした。およそ40分、一時として言葉が止むことはありません。まさしく疾風怒濤と表現すべきものでした。
応答はまず、フォルトゥナ戦への準備に始まりますが、話のテーマはそこにとどまりません。2018年、超絶技巧のビッグネーム、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)からダウンを奪いながらも、惜しいところで逆転されなました。ロマチェンコと伍して戦ったことで、逆に世界の評価を大きく高めました。ただ、その後にスーパーライト級進出を目指した戦いで、伏兵パブロ・セサール・カノ(メキシコ)に初回TKO負けを喫してしまいます。一転しての大きな挫折から、何を反省し、どんな発見があったのか。タフなカルロス・モラレス(アメリカ)を痛快にKOに下してその力量を再認識に導きました。そして上質なサウスポー、フォルトゥナとの対戦へとつなげていきます。その間の心の動きを克明に追いかけます。
ミットに打ち込むパンチのすべてに力強さと鋭さが宿る
ライト級に主戦場を戻したリナレス選手は自身の今後のキャリアにも、自信を示しました。このクラスにひしめく強豪の数々。ロマチェンコ、テオフィモ・ロペス、デビン・ヘイニー、そしてライアン・ガルシア(いずれもアメリカ)。リナレス選手は「あくまでもプロはビジネスだから」と言いながらも、どの選手との対戦にも意欲的でした。ライバルたちの戦力分析を交え、どんどん話を引っ張っていきます。
「ベネズエラ初の名誉の殿堂入りを成し遂げたい」。大きな野望を掲げるリナレスは、「それほど遠くない」将来に始まる第二の人生の話題にも及んでいきます。ミドルティーンで来日し、プロとしてのスタートをしてから現在まで、莫大なサポートを受けてきた帝拳ジムには、OBとなっても深い関係を保ちたいと断言し、弟のカルロス・トレーナーとともに築く将来も語ります。
繰り返しになりますが、このたびのリナレス選手の不運は、ただの一時停車に過ぎません。ジムワークに復帰後すぐに探索再開の『復活の扉』の在りかを、このインタビューのなかから、ぜひとも感じとっていただきたいと願っています。
写真◎福地和男
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