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2022-07-14

【アメフト】ディアーズFC、チーム名「胎内ディアーズ」に 経営権移譲し10年以内に新潟へ移転

新潟のNSGグループが経営権を取得し、チーム名が「胎内ディアーズ」となったディアーズFC=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールのXリーグで、国内最上位の「X1スーパー」に所属するディアーズフットボールクラブ(FC)が、経営体制が変わり、チーム名も変更することになった。学校法人などを多角的に展開するNSGホールディングス(本社・新潟市、池田祥護社長)が、ディアーズ運営会社の株式を取得して、経営権を移譲された。新しいチーム名は「胎内(たいない)ディアーズ」に変更となった。新社長には、NSGの髙橋孝輔氏が就任した。7月13日、NSGグループが新潟県胎内市内で会見し発表した。

 チーム名の「胎内」市は新潟県北部の自治体で、ディアーズは今後10年以内に東京・調布市から胎内市にフランチャイズを完全に移転するという。

 経営権の取得は6月。7月30日には、電通キャタピラーズとの練習試合を、胎内市内でパブリックビューイング開催。8月6日にチーム全体の胎内市訪問、7日に、NSGグループが運営する開志国際高等学校グラウンドで公開練習会を予定している。

 来季以降、胎内市もしくは新潟県内での「ホームゲーム」開催も視野に入れる。

 運営会社としての「ディアーズフットボールクラブ」は、所在地を胎内市に変更する。調布市柴崎にあるディアーズの現在の練習拠点は当面の間、維持し、今季のリーグ戦にも通常通り参加する。高野元秀ヘッドコーチをはじめとするチーム首脳陣にも大きな変更はない。 

 胎内市は、JR新潟駅から鉄道で1時間ほどの距離にある。市の東部は一部が山形県と接している。人口は約2万8千人で、新潟県内では2番目に少ない。

新潟県胎内市の地図

7競技で「アルビレックス」を展開、運営=NSGグループ

 ライスボウルを2度制覇したXリーグ屈指の名門チームに、大きな転換点が訪れた。NSGグループは、「アルビレックス」のチーム名で、サッカーやバスケットボール、陸上競技、野球、モータースポーツなど、7競技12チームの運営に携わってきた。そのノウハウを生かして、ディアーズとアメリカンフットボールを、地域活性化に役立てる考えだ。

 髙橋孝輔新社長は、1987年埼玉県生まれの35歳。東京大学ウオリアーズでアメリカンフットボールを経験、社会人のチームでもプレーした経験を持つ。NSGには2014年に入社し、スポーツマネジメントに関わってきた。現在は新潟県アメリカンフットボール協会の理事も務めている。

 ディアーズは1989年鹿島建設150周年事業として創立。1997年と2009年に日本選手権・ライスボウルを制覇した。2013年に鹿島が運営から撤退し、企業チームからクラブチームに変更。運営会社もその際に設立された。2014年から7年間はLIXILがスポンサーとなり、LIXILディアーズとして活動してきた。LIXILとの契約が満了となったため、2021年はディアーズフットボールクラブとして戦った。
 2019年から3シーズンはX1エリアで戦っていたが、今季からX1スーパーに昇格していた。今季は、2018年で引退したQB加藤翔平が4シーズンぶりに復帰、オフェンスを率いる。

新潟のNSGグループが経営権を取得し、チーム名が「胎内ディアーズ」となったディアーズFC=撮影:小座野容斉

【小座野容斉】

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