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2018-08-28

Xリーグ 猛暑の強豪対決2試合  富士通とノジマ相模原が白星発進

社会人アメリカンフットボールのXリーグは8月26日、第1節の5試合が東西の会場で行われた。猛暑日の富士通スタジアム川崎では、強豪同士の好カード、富士通フロンティアーズ対IBMビッグブルー、ノジマ相模原ライズ対LIXILディアーズの2試合があり、富士通とノジマ相模原が白星発進した。

富士通猛攻ラン346ヤード IBMクラフト右腕骨折の衝撃

【富士通 vs IBM】第1クオーター5分、富士通RBニクソンが先制のTD。ニクソンはラン214ヤード3TDと大活躍した=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

富士通○41-6●IBM

昨年のジャパンXボウルの再戦。富士通がRBに転向したトラショーン・ニクソンを主軸とするラン攻撃でIBMの挑戦を退けた。第1クオーター5分、ニクソンの右の外を突く16ヤードのタッチダウン(TD)で富士通が先制。ここからニクソンが3連続ランTDで、21-0で後半へ折り返した。後半も、パワーバック高口和起やベテラン金雄一の走りでTDを重ねた。富士通のランは346ヤードに達した。注目の富士通新QBマイケル・バードソンは、前半はレシーバーとタイミングが合わず苦戦したが、後半はエースWR中村輝晃クラークに34ヤードのTDパスを決めるなど能力の片りんを見せた。
IBMは、シーズン直前に右腕を骨折したというケビン・クラフトが肘までのギブス姿で、QBは政本悠紀が先発したが、第1クオーターに2回のファンブルロストを喫するなど、空回り。末吉智一が引退したRB陣も高木稜だけでは富士通の強力ディフェンスに抗しきれなかった。

【富士通 vs IBM】第1クオーター、富士通LB鈴木がエッジラッシュからIBMのQB政本をサック、ファンブルさせる。歴戦の勇士・鈴木は左手でボールをパンチしていた=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

【富士通 vs IBM】第4クオーター2分、14ヤードを走った富士通RB金が激しいヒットを受けながらTD=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

【富士通 vs IBM】右腕に大きなギプスでをして、サイドラインから指示を出すクラフトHC。 エースQBの予期せぬ負傷はチームに衝撃を与えた=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

ノジマ相模原、堅固で確実な戦い  LIXILの反撃断ち切る

【ノジマ相模原vsLIXIL】インサイドを突く力強い走りで、ノジマ相模原オフェンスをけん引したRB宮幸=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

ノジマ相模原○24-7●LIXIL

昨年はハイスコアの接戦となった両チームの激突は、攻守に堅固で確実なフットボールを積み重ねたノジマ相模原に凱歌が上がった。最初のオフェンスシリーズで、互いにしっかりとドライブしてTDを奪った両チームだが、その後に差がついた。ノジマ相模原はRB宮幸崇のインサイドのランでリズムを作り、QBジミー・ロックレイのパスが要所で決まる形で得点を積み重ねたが、LIXILは、ノジマ相模原ディフェンスの強いプレッシャーのためにQB加藤とレシーバーの間で徐々にずれが生じ、第2クオーター途中からパントで終わるオフェンスが続いた。
第4クオーターにはLIXILの得意とする追い上げモードに入りかけたが、ノジマ相模原ディフェンスがロスタックルやQBサックでLIXILオフェンスを断ち切った。

【ノジマ相模原vsLIXIL】第3クオーター、ノジマ相模原のWR出島がQBロックレイからロングパスをキャッチし49ヤードのロングゲイン=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

【ノジマ相模原vsLIXIL】第4クオーター、ノジマ相模原のLB浦野がLIXILのQB加藤をサックし、17ヤードロスさせる=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

【ノジマ相模原vsLIXIL】強敵との対決に勝利し、スタンドのファンにあいさつするノジマ相模原の伊倉主将=2018年8月26日、撮影:Yosei Kozano

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