WBOアジアパシフィック・ヘビー級チャンピオンでWBA世界同級 12位の藤本京太郎(角海老宝石)は21日、東京・後楽園ホールで東洋太平洋同級13位スタット・カラレック(タイ)とノンタイトル8回戦を行い、6回2分8秒TKO勝ちした。藤本は1年1ヵ月ぶりの試合で、2013年から続く連勝を16に伸ばした。
写真上=右でカラレックを攻める藤本
13ヵ月ぶりのリングは、前回6ラウンドで棄権に追い込んだカラレックが相手。今回も藤本は7キロ差の体格とスピード差で、じわじわと追い詰めていった。ボディ攻撃で弱らせて迎えた6回。ゴングが鳴るとダメージの蓄積でしゃがみ込んだカラレックを、再開後に2度倒して試合を終わらせた。だが、ストップ直前にはカラレックの破れかぶれのラッシュで頭をぶつけられ「パンチより効いた」とぼやいた。
「食事をしっかり取り、スパーリングも80ラウンドやったおかげで、よく動けた。前よりも良かったくらいです」と藤本。長期ブランクは「モチベーションの低下」が要因だったといい、悩める日々を過ごしてきたと明かした。アジア圏で勝ち続けても、その先が見えてこない状況は、33歳になった現在も変わらない。
「前より動きは良かった」と振り返る藤本
行き詰まりを打破するために藤本は、かつての戦場である格闘技との兼業も望んだ。これは人材不足から存続が危ぶまれるヘビー級に、格闘技との交流促進を日本ボクシングコミッションが示唆したことで芽生えた考えだ。しかし、最大の望みがボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチであることに変わりはない。
「夢はまだ捨てられない。こんな自分に皆さん、もう少しお付き合いください」
リング上でファンに向けて声を絞り出した藤本。日本ヘビー級の星は、完全燃焼できる舞台をひたすら待ち続ける。
文◎藤木邦昭
写真◎菊田義久
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