毎年恒例のスポーツカード大賞、2022年のスポーツカードを各部門ごとに総まとめ! ディーラーズ座談会で決定します。連載第2回は、ベストアイテム部門から<ベースボールカード以外>編をお届けします。参加ディーラー佐伯 篤(SAトレーディング)写真・左高橋高弥(ミント新宿店)写真・中安野弘道(ミント池袋店)写真・右
佐伯 次は【ベストアイテム部門・ベースボールカード以外】です。ここは安野店長からお願いします。
安野 はい、野球以外ですね。これはなんと言っても、ワールドカップということもあり、「サッカー日本代表スペシャルエディション」がNo.1ですかね。日本がグループステージで劇的な勝ち上がり方を見せた、あの盛り上がりとともに、発売当初はそこまで動かなかったのが、ドイツを倒して、スペインを倒して、だんだんと盛り上がっていく感じが、お店でも表れていました。当初は買う予定のなかったお客様も、日本代表が勝ち進むにつれて、やっぱり買っておこうという方が結構いらっしゃいましたね。特に堂安律選手、三笘薫選手の2人はシングルカードの相場もこの大会期間で一気に上がりました。
EPOCH 2022 サッカー日本代表スペシャルエディション佐伯 特に三笘選手はそうでしたよね。
安野 あのタッチラインギリギリのところからのクロスは特に印象的でしたから。後世に残るような伝説になる気がします。
佐伯 日本戦の後は寝ていられなかったですもんね。急いでシングルカードの値段を変更しないといけなかったから(笑)。
安野 三笘選手は体感的に1.5倍から2倍ぐらい値段が変わった印象がありますね。
佐伯「サッカー日本代表スペシャルエディション」は私もすごくよかったと思います。高橋店長はいかがでしょう。
高橋 私も安野店長と一緒で、「サッカー日本代表スペシャルエディション」は外せないと思います。やはり、うちのお店でも日本が勝つにつれて売れていったということもあって、世相の反映を肌で感じました。それ以外だと、BBMのオールスポーツカードの定番「INFINITY」ですかね。これは、今回のラインアップがすごくよかったと思います。今までカードになっていないような面白いジャンルから選ばれているかと思えば、一方では本当に入れてほしいアスリートもしっかり網羅されていました。本当にもう隅から隅まで行き届いているという感じのラインアップがすごく楽しくて、お客様の満足度も非常に高かった商品でした。
BBM スポーツトレーディングカード INFINITY 2022佐伯 今回のメンバーは初カードの人たちも多く、満遍なく人気でしたよね。特にJRAの女性ジョッキー4人衆が注目されたと思います。将棋界のレジェンド・加藤一二三さんもいましたし、格闘技系の選手も安定した人気でした。
安野 高橋名人もよかったですよね。マニアックな層に刺さっていたと思います。
高橋 最後に、同じオールスポーツカードの流れで、新高級版アイテムの「CROWN」も挙げておきたいです。発売したばかりでまだ商品自体はあまり詳しく見られていないんですけど、事前の期待値がものすごく高かったですから。ボックス価格は2万円を超えていますが、欲しいという方がたくさんいらっしゃったことからも、待ち望まれていた商品だと感じました。
BBM オールスポーツカードプレミアム 2022 CROWN佐伯 私も「INFINITY」はすごく内容がよかったと思っていて、実際にお客さんからもかなりの人気でした。需要に供給が追いついていなかったために、いわゆる普通にボックスを売るということはあまりできなかったんですよね。発売後にカードショーを各地で毎週やっていたんですけど、行くたびに取り置きしておいた「INFINITY」を6個ずつくらい持って行くわけです。そうすると、お客さんが寄ってきて、「あるの?」って小声で聞いて来るから、「あるよ」って(笑)。
高橋 阿吽の呼吸ですね(笑)。
佐伯 もう、とにかくボックスを欲しいというお客さんが本当に多かったです。そんなわけで、私は「INFINITY」がイチ押しで、次点が「サッカー日本代表スペシャルエディション」かなと思っていました。これら以外で、何か候補はありますかね。
高橋 強いてあげるのであれば、パニーニ社から今回も発売された「プリズム・ワールドカップ」でしょうか。値段は高かったんですけど、4年に一度のお祭りだからということで買われる方は非常に多かったです。
2022 PANINI PRIZM FIFA WORLD CUP QATAR SOCCER BLASTER佐伯 でも、当初思っていたほどの爆発的な人気ではなかったですよね。「プリズム・ワールドカップ」はいろいろなバージョンで発売されていたので、直筆サインカードは確定では入ってないけど、よりお手頃な「ブラスター版」の方がより売れた気がします。
高橋「プリズム・ワールドカップ」の「ブラスター版」は、いわゆる廉価版ですけど、確かによく売れました。
佐伯 値段は安くても内容はよかったですから、やっぱりお客さんはちゃんと見ているんだなと思いましたよ。ブラスター限定のインサートが人気でした。
安野 そうなると、候補は2つに絞られる感じですかね。
佐伯「INFINITY」か「サッカー日本代表スペシャルエディション」か。これは甲乙つけがたいですが、どうですか。
安野 正直、難しいですよね(笑)。
高橋 2つとも、この後の部門でも絶対に名前が出てくると思います。
佐伯 どちらも売れましたけど、ただ「サッカー日本代表スペシャルエディション」に関しては前評判があまりよくなかったですよね。発注の時には、誰が代表メンバーなのかよく分かっていないくらいでしたから。そういうこともあって、あまり発注を多くかけられなかったのが残念でした。制作サイドもこれほどの躍進は、おそらく予想していなかったのではないでしょうか(笑)。
高橋 じゃあ、期待値が最初から高くて、それをさらに超えていってくれた「INFINITY」の方が上位になりますかね。
安野 私も異論はないです。
佐伯 それでは、この部門は「INFINITY」ということで決定しましょう。
☆BBM スポーツトレーディングカード INFINITY 2022☆
「隅から隅まで行き届いたラインアップが楽しく、お客様の満足度も高かった」(高橋)
【その他の候補】
☆EPOCH 2022 サッカー日本代表スペシャルエディション☆
☆2022 PANINI PRIZM FIFA WORLD CUP QATAR SOCCER BLASTER☆
▶︎▶︎▶︎次回は、
ベスト直筆サインカード部門<ベースボールカード>編です!