WBA・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(26歳=大橋)が25日、これまで獲得してきた世界タイトル4団体のベルト、そして新たに贈られた栄誉あるリング誌ベルトをお披露目。すでに決定しているWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)決勝戦、WBA同級スーパーチャンピオン、ノニト・ドネア(36歳=フィリピン)戦に向けての本格的な練習もスタートさせた。
上写真=これに満足はしない! 志はあくまでも高く、どこまでも──
5月18日、イギリス・グラスゴーで、またしても衝撃的な2回KO。IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26歳=プエルトリコ)を撃墜し、主要4団体の世界タイトルをすべて獲得し、世界的権威のあるリング・マガジンのベルトをも贈られた。
大橋会長(右)、真吾トレーナーと5本のベルトを分け合って持つ
2014年4月6日、6戦目でWBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(メキシコ)を6回TKO。同年12月30日に、フライ級を飛び越して8戦目でWBO世界スーパーフライ級王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回KO。2018年5月25日に16戦目でWBA世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(イギリス)を初回TKO。
「すべてチャンピオンに挑戦して、全部KOで勝っている」と大橋秀行会長が胸を張るとおり、文句のつけようがない見事な4団体制覇だ。井上自身も、「ベルトをこうして並べたのは今日が初めて。やってきた歴史を感じるし、どのベルトにも思い入れがあります」と、一つひとつをしみじみと見つめた。
カメラマンの注文に応じてくれたが、5本ベルトを巻くのはさすがに重そう…
補足すると、4戦目の日本タイトル獲得(2013年8月25日、対田口良一=ワタナベ、10回判定勝ち)、5戦目のOPBF東洋太平洋獲得(2013年12月6日、対ヘルソン・マンシオ=フィリピン、5回TKO勝ち)も含めれば、完璧なベルトコンプリート。「WBOアジアパシフィックと日本ユースを獲ってない」と井上尚弥、大橋会長ともにそろっておどけたが、いずれも彼が世界王者になって以降にJBC(日本ボクシングコミッション)が承認したもの。獲る必要がないのは、言うまでもなかろう。
だが、決して彼はベルトコレクターではない。純粋に、「強いと言われている選手と戦い、そして勝つ」、それがすべて。その結果として、ベルトが付いてくる。そういうスタンスだ。
「自分の強さにまだ満足していない。自分自身、どこまでいくんだろうという楽しみがある。ボクシングは、いい結果を出してもまたその次に強敵が現れる。その強敵に対して、どう勝つかというのは格闘技じゃないと味わえない戦い。強敵に向かって準備して戦う、というのがモチベーション」
次の相手は、フライ級からフェザー級まで世界5階級制覇を成し遂げているスーパースター、ドネアだ。いまはドネアに勝つこと、その1点のみに集中する。彼に勝てば、WBSS優勝の称号、アリ・トロフィー、そしてWBAスーパーチャンピオンと、栄冠は勝手についてくる。
シャドーボクシングで、入念にフォームをチェック
「いつもどおりの準備をして、平常心で試合を迎えて、平常心でリングで対峙する」。それが井上尚弥の戦いに臨む姿勢だ。
「ドネア戦のカギは、ナオと見方が一致している」と、父・真吾トレーナー。細かい対策や戦術はもちろん、親子で磨いていくが、この日も基本的動作の徹底に終始していた。
打ったら動く、バランスとガードを戻す。彼の影響を受けて、打ち終わりを意識する選手、関係者が増えているのは喜ばしいかぎりだ
井上尚弥の根幹は、打ったら動く、バランスを戻す。一つひとつの動きを丁寧にしっかりと調節する。細部にまできめ細かく。その集積が、あのエネルギーを生み出す。彼らは「基本のレベルアップ」を常に求め、その点において決してブレない。
基本を磨き抜いた上に、あの爆発力は成り立つ
サイドチェンジして、右アッパーカット。体重の乗せ方は、ぜひ参考にしてほしい
気になるドネア戦の期日や場所については、「もうまもなく決まると思う」と大橋会長。「ロドリゲス戦までの試合間隔とは違って、年内にはできるはずだから」と、コンディション調整にも余念がない井上。まずはジムワークを黙々とこなし、すでに決定している7月下旬の第1次走り込みキャンプなどを消化しながら新たな決戦に向かう。
文&写真_本間 暁
左から、WBC、WBO、リング誌、WBA、IBF。彼はこののち、いったい何本のベルトを獲得するのだろうか──
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