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2019-03-28

【ボクシング】佐伯は4戦目で世界初挑戦。多田は4団体獲得に向け挑戦者決定戦。小西は強豪アルバラードに挑戦。

28日、真正ジム(兵庫県神戸市)が男女2試合の世界タイトルマッチと、挑戦者決定戦1試合を発表した。まずは4月27日(日)、エディオンアリーナ大阪第2競技場で、多田悦子(37歳)が返上したWBO女子世界ミニマム級王座決定戦10回戦に佐伯霞(22歳)が出場。エリザベス・ロペス(26歳=メキシコ)と争う。これまでWBA、IBF、WBO(いずれもミニマム級)を獲得してきた多田は、WBC同級挑戦者決定戦10回戦をカニャラット・ヨーハンゴー(20歳=タイ)と戦う。また、5月19日(日)、神戸ポートピアホテルで、IBF世界ライトフライ級チャンピオン、フェリックス・アルバラード(30歳=ニカラグア)に、同級4位の小西伶弥(25歳)が挑む。

上写真=全勝を誓う小西(左)、佐伯(中央)、多田

2度目の世界挑戦に気合の入る小西(右)。左は山下会長

 昨年3月、同じ神戸ポートピアホテルでカルロス・カニサレス(ベネズエラ)とのWBA王座決定戦に臨んだ小西だが、ダウンを奪われた後に反撃をみせたものの、0-3の判定負けでタイトル獲得を逃していた。その後、WBOアジアパシフィック王座獲得、防衛をこなしての2度目の世界挑戦。

 挑む王者は、昨年10月にランディ・ペタルコリン(フィリピン)を敵地で倒してベルトを獲得したアルバラード。2013年12月に、WBA同級王者だった井岡一翔に挑戦し、判定で敗れたものの噂どおりの強さを披露した選手。猛烈なラッシングパワーと、強烈なボディブローを備えるファイターでこれが初防衛戦となる。

「前回負けた時から自分に足りないものを試行錯誤してきました。まだまだ自分の理想のボクシングではないですが、今が一番強いと思っています。今度こそは必ずタイトルを獲ります」と小西。攻撃力もさることながら、被弾を最小限に食い止める必要がある。

アルバラード:36戦34勝(30KO)2敗
小西:18戦17勝(7KO)1敗

意気込みを語る多田(右)と佐伯

 アマチュアの元全日本王者で、昨年5月にプロデビューした佐伯は、12月の3戦目でWBOアジアパシフィック王座を獲得したばかりで、一気の世界アタックとなる。
「こんなにも早くチャンスが来るとは思っていなかったので嬉しいです。相手は自分より小さいようですが、自分のボクシングを貫いて倒して勝ちたい」(佐伯)

佐伯:3戦3勝(2KO)
ロペス:11戦6勝(1KO)1敗4分

 2009年(WBA王座=9度防衛)、2015年(IBF王座)、2018年(WBO王座)と3団体のベルトを獲得してきた多田は、WBO王座奪取を後輩・佐伯に託し、4団体目を狙うべく、挑戦者決定戦に臨む。

「コンディションもできている。しっかりと倒して、4団体目のベルトに挑みたい」(多田)

多田:23戦18勝(5KO)3敗2分
ヨーハンゴー:7戦5勝(3KO)2敗

 4月から西日本協会長に就任する山下正人会長は「世界戦で勝利して、しっかり関西の火をつけて先に繋げたい。3選手には泥臭くてもよいので勝ちに徹してほしい」と期待をこめた。

取材&写真_植田洋介

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